こんにちは、りかです!
2022年8月某日。
TwitterのDMで株式会社ヒトクセの丸山さんから対談のお声がけをいただき、各社でMVVを策定した過程を語り合いました!
設立2期目にしてはじめてMVVを策定したペイクスと、設立11期目でMVVを改訂したヒトクセ社。MVVの定義から策定に至った経緯や進め方など、会社のコアとなるMVVについて他社の方と語る機会が滅多にないからこそ、とても楽しく対談させていただきました。
せっかくのご縁があったヒトクセ社とペイクスなので、「ペイカツにも出演していただきたい!」と依頼し、なんと社長対談を実現させることができました!
この記事では、ヒトクセ社の宮崎社長と当社代表の田島の対談の様子をご紹介します。
※私もMCとして参加しています!
▼ プロフィール
宮崎 航 株式会社ヒトクセ代表取締役社長 | |
出身 | 東京生まれ東京育ち |
趣味 | 麻雀(日本プロ麻雀協会/プロ雀士)、ゴルフ、バスケ、スノボ、サウナ |
性格 | 好奇心旺盛な永遠の大学生 |
メンバーからの印象 | 優しい、寒がり |
メンバーからの呼ばれ方 | 宮崎さん、社長 ※若手は「宮崎さん」が多い |
企業情報 |
株式会社ヒトクセ(https://hitokuse.com/) 広告事業領域とメディア事業領域でサービスを展開。 リッチメディア広告のプラットフォーム「Smart Canvas」、外部環境データを活用して広告の出し分けを行う「FIT AD」、企業のウェビナーを集めたプラットフォーム「Webinar Room」など。 |
「誰と働くか」が重要なワケ
りか
学生の頃に起業されていると聞きましたが、どのような会社だったんですか?
宮崎社長
当時の会社は、ヒトクセの事業内容とはまったく違い、日本の漫画を翻訳して外国に発信するサービスを提供していました。起業したきっかけは、就職活動を進める中で経営者と話す機会が増えたときに、経営者の考え方や責任感に魅力を感じたことでした。信頼できる仲間を率いて社会貢献をする生き様に魅了され、経営者になりたいと思いました。
りか
学生時代の起業はどのように進めていったんでしょうか?
宮崎社長
最初は腕試しのために、学内や都内で開催されたビジネスコンテストに出場してアドバイスをもらいながら進めていきました。
田島
20代前半での起業という点では、私も一緒なんです!
実は、24歳のときに携帯電話の販売代理店を経営していたので、ペイクスは二度目の起業です。
宮崎社長
それも今のペイクス社とは、まったく異なる事業内容ですね(笑)
田島
そうなんです(笑)ビジネスは流行にうまく乗っかっていくことが大事ですよね!
起業した当時のメンバーは、ヒトクセ社に今もいるんですか?
宮崎社長
当時、中国で漫画の翻訳チームをまとめてくれていたメンバーが今は日本で事業を手伝ってくれています。その他のメンバーは、起業している人も多いので情報交換などで今でも交流がありますね。
田島
「ヒトクセ」という社名には、どのような理由があるんですか?
宮崎社長
他にはないような面白くて優秀なメンバーと、他にはないようなクセのあるビジネスで世の中にバリューを還元していく想いで社名をつけました。
田島
覚えやすくてキャッチーですね。
面白いメンバーがいるんだろうなと想像できます!
宮崎社長
やっぱり会社経営において、誰と働くかってとても重要だと思うんですよね。部活動などで、チームメンバーと同じ目標に向かって切磋琢磨して成長していくのと一緒で、同じ志を持った仲間の存在が自分を強くさせると思っています。
田島
共感です!仕事そのものが楽しいというよりは、自分が一緒に働きたいと思える人と働けることが楽しいんですよね。
楽しく働くコツは親しみやすい関係構築
りか
宮崎社長は、メンバーとのコミュニケーションはどのように取っているんですか?
宮崎社長
距離感はかなり近いかもしれません。とあるメンバーからは、「社長というか近所のお兄ちゃんみたい」と言われることもありますね(笑)メンバーの恋愛相談に乗ったり、一緒にボードゲームをしたり、お酒を飲むことも!
田島
それはかなり近いですね!私はメンバーとの家族との交流が増えました。たまにオンラインMTGでメンバーの家族やペットがサプライズ登場するんです(笑)
リモート勤務が普及してから、メンバーとのコミュニケーションや雑談に変化はありましたか?
宮崎社長
ヒトクセはリモート勤務もオフィス勤務もどちらでもOKです。ただ、私はオフラインで仕事がしたい派なんですよね。ビジネス成長の観点でいうと、対面ですぐに声をかけられたり、同じ温度感で現状把握ができるので、柔軟な対応ができるなと感じています。
週に一度の出社推奨日も設定しています。
りか
そうなんですね。その出社推奨日は宮崎社長もオフィスにいらっしゃるんですか?
宮崎社長
できるだけオフィスにいられるようにスケジュールを調整しています。その日は、オフィス内を歩いてメンバーに声をかけたり、出張のお土産を配ったりしてコミュニケーションを取ることを意識しています。
ペイクス社ではどうですか?
田島
ペイクスは全員がフルリモート勤務ですが、声をかけたらすぐに集まれるオンラインMTGルームがあるんです。私たちはそのMTGルームを「KOYA(小屋)」と呼んでいるんですが、KOYAでちょっと話そうと思っていたら、すでに他のメンバーが利用している、なんてことは頻繁にありますね。そのくらいメンバーがコミュニケーションを積極的に取っています。
宮崎社長
そのオンラインMTGルームがかなり浸透しているんですね!
ヒトクセでは、月次報告の日は必ず全員出社というルールがあります。出社してもらうのは、オフラインでメンバーの顔を見ながら、来月に向けて意識を統一させたり、私の想いを共有したいからです。一方的に伝えるのではなく、メンバーとコミュニケーションをとり、確認し合って方針を決めています。
田島
オフラインでの月次報告会は良いですね!メンバーのモチベーションも上がって、成果にもつながりそうです!
ちなみに、新人教育はどのようにされていますか?
宮崎社長
新入社員は基本的にオフィス勤務をしてもらっています。入社したばかりだと、何がわからないのかがわからないという状態になると思います。いきなりリモート勤務だと「こんなこと聞いていいのかな」と不安な気持ちから成長スピードを妨げる可能性があるので、常に先輩や上司に相談ができる環境で教育しています。
自走力と向上心がカギ
りか
メンバーを誇りに思うのはどんなところですか?
宮崎社長
責任感が強いところですかね。資金調達で私が上手くいくのか不安に感じていたところを、法務メンバーが責任を持って進めてくれて無事に成功したこともあります。ウェビナー事業でも、事業部メンバーで営業KPIの設計からPDCAをまわすところまでをしっかり自走してくれて成果をもたらしているし、人事部がメンバーのモチベーションを維持するためにアンケートを実施してリアルな声を拾う取り組みを行ってくれています。
田島
良い意味で宮崎社長に頼ることなく、自分たちで考えて進められているんですね。すごく理想的な組織です!経営幹部からの指示待ちではない姿勢が会社の成長スピードを加速させますよね。
宮崎社長
新卒1期目が3年目になるんですが、そのメンバーたちが少しずつチームリーダーや事業責任者として活躍し始めています。この3年目のメンバーをベースに新卒社員に求めることを定義しています。
りか
ということは、リーダーとしての統率力や主体性のある姿勢などでしょうか?
宮崎社長
向上心ですかね。「ヒトクセの経営幹部に入りたい」という勢いのある応募者は、入社後の成長を期待できますね。
あとは、コミュニケーションスキル、チャレンジ精神、エネルギーという項目で評価制度を設定しているので、この項目に沿って活躍できると、しっかり評価されてモチベーションを維持して働けると思います。
田島
先日、MVV対談でバリューを改訂したばかりと伺いました。このバリューも、求める人物像の項目になりますか?
宮崎社長
そうですね。バリューは社員の行動指針なので、入社後にはこれらを意識して仕事をしてほしいと思って策定したものです。バリューに共感していたり、すでに体現できている人なら、すんなりと会社に馴染めるのかなとイメージしています。
田島
MVVの浸透施策は、どのように取り組んでいますか?
宮崎社長
社内に「仕掛屋」というチームを発足しました。若手メンバーを中心にMVVの理解に努めてもらい、積極的に体現してもらっています。新入社員との接点が多い若手メンバーをアサインしているので、MVV浸透に向けて実際に動いてもらっているところです。
りか
新入社員は、距離の近い先輩社員をお手本にすることも多いので、真似しやすいですよね。ベテラン社員からすると、若手メンバーがしっかりバリューを体現した働き方をみせることで刺激を受けることも多いと思うので、良い取り組みですね!
企業ブログを始めたきっかけ
田島
ヒトクセ社が企業ブログを始めたきっかけはなんでしたか?
宮崎社長
デジタルマーケティング業界で広告運用事業を展開している会社は日本にたくさんありますよね。資金力やブランド力のある大手を比較すると、ヒトクセは知名度も低く採用力も強くはありません。その中でヒトクセを選んでもらうために何ができるか、と考えたときに、情報発信をすることだと考えて始めたのが企業ブログでした。
田島
私たちのように「誰と働くか」を重視している人を採用するには、まず「どんな人が働いているのか」を発信する必要がありますよね。
宮崎社長
企業ブログを継続的に更新することで、採用サイトが強化されて検索順位があがることもあり、自社サイトをフル活用することは良いことですよね。ゆくゆくは採用コスト削減につながる取り組みだと思っているので、今はコツコツと頑張ってもらっています。
田島
企業ブログだけじゃなく、SNSも強化されていますよね?
宮崎社長
そうですね。SNSで企業の知名度を高めて、企業ブログへの流入を増やすという計画です。まずは、コストをかけずに始められるSNSと企業ブログを有効活用して効果検証をしていきたいと思っています。
りか
ペイクスでも、企業ブログとSNSを組み合わせて、Twitter経由の応募を獲得しています。求人サイトを使わずに集客できることを実感できますね。
宮崎社長
就職活動でSNSを利用する傾向が高まっていると聞きますよね。転職においても、いますぐに転職したいと考えている顕在層だけじゃなく、将来的に転職したいと考えている潜在層にアプローチするためにもSNSで会社の知名度を高めておくことは有効と言えますよね。
田島
まさにその通りだと思います。
ちなみに、通常業務との兼任がなかなか難しくて、ペイクスでも採用広報ブログを執筆するタスクが後回しになってしまうことがメンバーの課題でもありますが、ヒトクセ社ではどのように運用されていますか?
宮崎社長
ブログの執筆は1名の人事メンバーがやっていますが、添削などで他のメンバーも携わっています。社員インタビューなどにも協力的な体制があるので、ありがたいですね。
りか
先日、私に対談企画のお声がけをしていただいたのは、どのような経緯だったんですか?
宮崎社長
人事アドバイザーから他社との交流を深める提案を受けて、やってみようと始めた取り組みだと聞きました。担当した丸山は、「採用広報に取り組んでいて、ある程度発信力のある同世代」という条件でりかさんにお声がけさせていただいたみたいですね。
田島
この取り組みを受けて、当社でもやってみたいと話があがっていたんですよ!Twitterには、「話してみたい」と思う方がたくさんいるので、対談企画でお声がけできるのは良いですよね。
あえて若手に任せる教育方針
りか
これまで面接をした中で、企業ブログの効果を実感したエピソードはありますか?
宮崎社長
私は、選考フローのどこかでは候補者と直接話す時間を設けているんですが、私から話していないヒトクセの過去や私のことを知ってくれていることがありますね。
田島
最初なんで知ってるの?って驚きますよね。でも会社のことをよく知りたくてブログを隅々まで読んでくれているんだなと気づいて、その入社したい熱意を感じることもできますよね。
宮崎社長
そうですね。
あと、既存メンバーのことを知ることもできるので、共感採用もしやすくなると思います。
田島
ちなみに、企業ブログのKPIなどは設定されていますか?
宮崎社長
まだできていないですね。
でも、つい最近「精神と時の部屋プロジェクト」というものを始め、そのうちの1つで会社の認知度をあげていこうというプロジェクトを発足しました。
田島
ん?ドラゴンボールですか?(笑)
宮崎社長
そうです(笑)
若手教育プロジェクトの一環で、若手メンバーにあるプロジェクトのリーダーを任せて、他メンバーを巻き込むことや経営層とのコミュニケーションを促すもので、将来の幹部候補を育成しています。
田島
面白いですね!若手メンバーはリーダーという責任のあるポジションを任されることで熱がはいりますよね。
宮崎社長
会社の認知度をあげていくプロジェクトは、これからKPIをディスカッションする段階です。
企業ブログも、単にPV数を指標にはできないなと思っているので、ターゲットに合わせたブログを書いて、有効なPV数を追っていけるように模索しています。
田島
当社も同じくKPI設定はしていません。「月に○本あげる」という目標はありますが、あまり縛りつけてしまうと、メンバーがやりづらさを感じて更新できなくなってしまうのは避けたいので、フリースタイルでやっています。
宮崎社長
ヒトクセがすでに取り組んでいる対談企画も、ブログの露出を増やすにはとても良いですよね!ブログの中で被リンクをつけることで、双方のブログ集客に少しでも貢献できたらと思います。
りか
まだまだ無名な2期目のスタートアップ企業に、お声がけいただけてとても光栄でした!
それでは、この辺で・・・。
今回は、対談企画にご協力いただきありがとうございました。
いかがでしたか?
社長対談に同席していて、ヒトクセ社とペイクスの根本的な価値観の近さを感じたとともに、若手を育成させる取り組みがとても活発で学びのあるお話でした。
対談にご協力いただき、ありがとうございました。
対談の内容にもあったように、求職者の行動や傾向をみて、企業ブログやSNSを活用して採用活動を工夫する企業が増えています。
ペイクスでは、採用広報支援として、企業ブログ運用や広報戦略設計などのご支援をしています。気になる方、もっと知りたい方はぜひカジュアル面談にお申し込みください!