採用活動に採用ホームページや企業公式ブログ、TwitterやInstagramなどのSNS、いわゆるオウンドメディアを導入する企業が増えています。
オウンドメディアを導入することでさまざまなメリットを得ることができますが、そのためには目標設定やオウンドメディアの目的を明確にしブレずに運用する必要があります。
ただ闇雲に運用しても成果を得られないばかりか、無駄なタスクを増やしてしまい労力まで無駄にしかねません。当記事では目標設定を明確にし無駄な労力を省くためのオウンドメディア運用方法をご紹介します。
目次
オウンドメディアはゴールを設定する事が最も重要
オウンドメディアを運用するには、ゴール(目標)を設定する事が最も重要です。なぜならゴールが決まっていない中で運用しても、どのような内容をどのように発信していくのかが定まらず、何を持ってオウンドメディアの成功なのかわからないからです。
また課題の抽出をしようにも、ゴールが決まっていない状態では課題に対して上手くアプローチすることができません。そのためオウンドメディアを運用するには、何を目的にして、どうすれば目標が達成(ゴール)されたことになるのかを明確にしておきましょう。
目標の設定に欠かせないのが「KPI」(Key Performance Indicators)と言われる指標です。次にKPIとは何なのかをしっかりと認識していきましょう。
KPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)とは
KPIとは、「この指標さえ達成すれば最終的な目標が達成される指標」のことで、重要業績評価指標とも言います。つまり、目標を達成する上で、その達成度合いを図るための指標を指します。
また、このKPIを達成できなければ、目標達成(KGI)がむずかしくなる状態にあるとも考えられます。
KPIを設定することで、いまの状況は目標に対してどの程度の進捗具合なのかを知ることが可能です。
目標を設定する際には、振り返りがしっかりできるように、具体的な数値で指標を設定することが大切です。例えば、◯人、◯%のように設定しましょう。
KGI(Key Goal Indicator/重要目標達成指標)とは
KGIとは「Key Goal Indicator」を略称で重要目標達成指標とも呼ばれており、KPIに対しての最終目標となるゴール指す指標となります。
基本的にはKGIを先に立て、KGIに対してKPIを考えていくというものが一般的です。
KPIを決めると目標(KGI)に向けて進める事ができる
KPIを立てると目標に向けて進める事ができます。採用活動を進める際には目標を設定することが大切ですが、常にPDCAをまわしながら進めていくことが大切です。
そのため、ただ目標を設定するだけではなく、定期的に振り返りをおこなうことが重要になります。その際に具体的な指標になるのがKPIです。
振り返りをおこなう際には、具体的な数値で達成度合いを測ることで、振り返りをより有意義なものにすることが可能です。仮に具体的な数値になっていない場合、達成度合いの確認も困難になり、軌道修正も難しくなってしまいます。
そのため、KPIを用いて目標に対する現在地を測り、進め方を修正するのか、そのまま進めるのかを決めていくようにしましょう。
オウンドメディアの運用はブレやすく目的を見失いやすい
オウンドメディア運用はよくブレやすいものだと考えられています。オウンドメディアは上手く運用することで、採用広告費を削減したり、優秀な人材の獲得をしやすくしたりするなど、多くのメリットがあります。
しかしながら、その運用にはノウハウや戦略も重要であり、すぐに始められて効果が得られるというものではありません。オウンドメディアの運用がなぜブレやすいのか、その理由として、「新しい目標の追加」「そもそも目標自体がちゃんと定まっていなかった」に2つを紹介します。
ここで理由をしっかりと把握し、対策をおこなっていくようにしましょう。
目標がブレる原因①:新しい目標の追加
オウンドメディアを運用していると、新しい目標が追加されることがあります。基本的にオウンドメディアの運用は、長期的な戦略を立てて運用するものです。
そのため一度定めた目標が変更になったり、新しい目標が追加になったりすることもよくあります。特に新しい目標の追加は頻度が高く、それがオウンドメディアの運用をブレさせる理由の一つです。
採用活動においてオウンドメディアの運用目的は、認知度の向上とそれにより優秀な人材を獲得することです。そのためどのような情報を発信するのか、そのターゲット層はどこかなどを明確にしておきます。
しかしながら事前に決めた目標で上手くいかなかった場合には、発信する情報やターゲット層の見直しがおこなわれます。それに基づき運用の方向性を変更するため、運用がブレやすくなるのです。
また採用活動が上手くいった場合には、採用人数を増やしたり、より自社に必要な社員を採用したりするために、必須条件を追加する場合もあります。そうなると、これまでの運用方法とは異なる進め方が必要になるため、運用がブレやすくなってしまいます。
しかしながら、採用活動に新しい目標の追加は欠かせないものとも言えるため、柔軟に対応することが大切です。追加になった目標を達成するために何をしていくのかを明確にしながら運用することで、目標達成も近くなるでしょう。
目標がブレる原因②:目標設定がしっかり定まっていなかった
オウンドメディアの運用には、明確な目標を定めることが大切です。基本的にはそこで定めた目標をもとに、オウンドメディアの運用を進めます。
目標が明確にすることで、振り返りをおこなう際にも具体的な数値や改善点を見つけていくことが可能です。
しかしながら、目標自体が定まっていないと振り返りが上手くできないばかりか、どのように進めていくのかがわからず、運用がブレてしまいます。
それを避けるためにもまずは目標をしっかりと定めるようにしましょう。どのような情報を発信するのか、ターゲット層はどこか、自社が本当に必要とする人材はどのような人物かなど、具体的に考えていくことが大切です。
その際にはペルソナ設計図を用いて、ターゲット層を誰もがイメージできるほどに具体化するのがオススメです。
このペルソナ設計図を用いることで、採用担当者だけではなく社内全体でイメージを共有することができるため、運用方法がブレることもなくなります。
目標がブレやすいオウンドメディアは目標設定(KGI)が最重要
オウンドメディアは明確な目標設定がされていないと、迷子になりがちです。オウンドメディアの運用には、新しい目標の追加や採用ターゲットの変更なども頻繁に起こります。
その都度柔軟に対応することも大切ですが、最終的に達成するべき目標をしっかりと定めておくことで、細かい変更によって運用がブレることもなくなります。
特にオウンドメディアの運用は短期間で効果が出るものではなく、長期的に結果を見ていく必要があります。
そのため短期的な目標だけではなく、長期的な目標を何にするのかを明確にし、定期的に振り返りをおこなう必要があります。その際にKPIを用い、具体的に見ていくようにしましょう。
まとめ
採用活動にオウンドメディアを導入する企業も増え、優秀な人材の獲得に成功する事例も増えてきました。成功している企業の多くは、オウンドメディアを活用する前に目標を明確にし、適切な運用を実施しています。
また、オウンドメディアを運用したからといって、すぐに効果が出るというものでもありません。そのため途中で何度も運用方法を変えてしまい、迷子になってしまったという事例も多くあります。
それらを避け、より良い結果を出すためには明確な目標設定をすること、そして定期的に振り返りをおこなうことが欠かせません。
その際にKPIを用いることで、振り返りの制度も上がり、目標へと迷いなく進んでいくことができます。
今回の記事を参考にKPIを活用し、オウンドメディアの運用に生かしてみてはいかがでしょうか。