大手企業とベンチャー企業の採用広報はどう違うの?


人材採用が難しくなり、各社が熾烈な獲得競争をおこなう中、注目が高まっているのが採用広報です。最近では多くの企業で導入され、多くの効果を出しています。しかし、採用広報と一言で言っても、大手企業とベンチャー企業では採用広報も大きく異なります。今回は、大手企業とベンチャー企業の採用広報はどう違うのかについて解説していきます。

大手企業とベンチャー企業の情報展開とは

大手企業とベンチャー企業の情報展開とは


大手企業とベンチャー企業では、情報展開の仕方が異なります。そもそも採用広報は企業の認知度を向上させ、応募者獲得や優秀な人材の獲得につなげていくためのものです。そのため、認知度がどの程度あるかによって取るべき手段も変わります。それぞれの違いをしっかりと認識しておきましょう。

大手企業はブランド力を活かした情報展開

大手企業の場合には、すでに認知度がある場合が多いため、そのブランド力を生かした情報展開をおこなっていきます。ブランド力があれば、自社オウンドメディアへのアクセス数も期待できるため、ベンチャー企業と比べ、動線の確保はしやすいと言えるでしょう。そのためそのブランド力を活かし、さらに認知度を高めていくと良いでしょう。

ベンチャー企業は社内コミュニケーションに特化した情報展開

ベンチャー企業の場合には、社内コミュニケーションに特化した情報展開をおこなっていきます。ベンチャー企業の場合には、大手企業のようなブランド力がないため、自社オウンドメディアへのアクセス数を伸ばすための導線づくりからおこなっていかなければなりません。そのため社内コミュニケーションに特化した情報展開をしていくことになります。

大手企業とベンチャー企業で求める人材は異なるのか

大手企業とベンチャー企業で求める人材は異なるのか


大手企業とベンチャー企業では、採用広報の展開方法が異なることを解説しました。それでは大手企業とベンチャー企業で求める人材は異なるのでしょうか。正解は、その2つでは大きく異なります。それでは具体的になにが異なるのか見ていきましょう。

大手企業が求める人材とは

大手企業が求める人材は、様々な場合を想定できますが、一般的には高い能力を持った実務能力に長けた人材と定義できます。

大手企業の場合には多くの求職者が応募をしてくるため、その中から特に優秀な人材を選ぶことができます。そうなると必然的に実務能力に長けた優秀な人材を採用するようになります。

ただし、採用活動を始めるタイミングや部署によっては、実務能力ではなくコミュニケーション能力だったり、その他の経験値だったりする場合もあります。

そのため、大手企業が求める人材は、すでに完成されており、膨大な宅を処理できる実務能力の高い人材であると言えるでしょう。

ベンチャー企業が求める人材とは

ベンチャー企業が求める人材とは、大手企業とは異なり、より多くのものが求められます。

ベンチャー企業の場合には、事業自体もこれから成長させていく段階のため、安定志向の人材には合わない状況でもあるといえるでしょう。

特に受動的ではなく、能動的に仕事に向き合うことができる人材が必要とされます。ベンチャー企業では大手企業と異なり、仕事の仕組みが整っておらず、自分たちで整えながら仕組み化していくことも大切です。

そのため、今何が必要なのか、何を求められているのかを考えながら行動しなければいけません。また、変化への対応力も必要です。ベンチャー企業では、社内の決め事も朝令暮改で変更になることも多々あります。

それに対して適応し、常に前向きに捉えながら対応できる場合には大成しますが、そうでない場合には早期離職につながる可能性もあります。

そのため変化への適応力がある人材が求められています。

なぜそれぞれ求職者の特徴が異なるのか

大手企業とベンチャー企業では、求められる人材が違うことがわかりました。それではなぜ、それぞれの特徴が異なるのでしょうか。

それは企業のフェーズが違うということが挙げられます。大手企業の場合には、会社自体が成熟しており、安定フェーズになっています。

一方でベンチャー企業の場合には、立ち上げたばかりのため、これからどんどん成長させていこうというフェーズになります。そのため求める人材も大きく異なるということになります。

採用広報活動では獲得したい人材像を掲げよう

採用広報活動では獲得したい人材像を掲げよう


採用広報活動では、獲得したい人材像を掲げることが大切です。

採用広報は人的コストも時間的コストも多くかかります。そのためできる限り効率よく進めることが大切です。そのためには獲得したい人材像を掲げることが大切であり、この作業をペルソナ設定と言います。

ペルソナ設定はもともとマーケティング活動で使われている手法でしたが、最近では採用活動にも取り入れられるようになりました。

ペルソナ設定では性別や年齢、趣味や家族構成、思考性など詳細に渡り決めていきます。そのため求める人材に狙って情報発信をすることができるためおすすめです。

大手企業は敷居が高いと思われるデメリットも

大手企業の場合には、敷居が高いと思われるデメリットもあります。多くの場合、大手企業には優秀な人材が揃っているというイメージがあるため、敷居が高く感じられます。

そうなると応募数が減ってしまうという可能性もあるので、適切な情報を発信することにより、そのイメージを払拭することが大切です。

大手企業の場合には、敷居が高いというイメージを払拭するための情報を発信していくと良いでしょう。

ベンチャー企業は敷居が低いと思われるデメリットもある

一方でベンチャー企業の場合には、敷居が低いと思われるデメリットがあります。

大手企業と比べ、ベンチャー企業であれば自分も活躍できるのではないかと考える人もいるため、適切な情報発信をおこない、イメージの払拭をおこないましょう。

もちろんそのイメージにより、優秀な人材が多く応募をしてくれる可能性もあるため、適切な情報発信により、それらをコントロールするようにしましょう。

採用広報は熱意を伝えることも重要

採用広報は、情報の発信をするだけではありません。

求職者に対し、自社の熱意を伝えることも重要です。採用広報はあくまでも情報発信が重要視されますが、応募を増やすためには情報だけでなく、担当者の熱意が欠かせません。

そのため、どれだけの熱意があるのかを合わせて発信することで熱意を伝えていくことも大切です。それにより求職者にも熱意が伝わり、応募してくれたり、入社を決めてくれたりする場合もあります。

まとめ

今回は、大手企業とベンチャー企業の採用広報はどう違うのかについて解説してきました。採用広報と一口に言っても、それぞれにさまざまな違いがあります。

そのためそれぞれの違いを知り、適切な情報発信をおこなうことが大切です。今回の記事を参考に、自社の採用広報を見直してみてはいかがでしょうか。

松尾優希

松尾優希

片田舎に住むマーケティングディレクターであり2児の父。スーパー戦隊シリーズとウルトラマンシリーズ、ウイイレ、無双シリーズが大好き。カフェインとカロリーが好物。

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