当記事では、新卒者(Z世代)への採用活動において、効果のある採用戦略について解説していきます。
この記事を読むことで、以下の理解が深まります。
新卒者(Z世代)への採用活動において、効果のある採用戦略
- Z世代の採用活動を効果的に行う方法
- Z世代が興味、関心を抱く企業内容と情報発信の方法
「今後、新卒採用を成功させたい」
もしそう考えているのであれば、採用戦略を見直していきましょう。
なぜなら、新卒求職者をより効率的に採用するためには、これまでの世代と同じやり方では通用しなくなってきているからです。
新卒求職者に限らず、昨今の求職者は、就職に対する考えや価値観に変化が見られます。
働き手が減少している中で、これまでの採用活動の戦略、取り組み方を見直している企業は少なくありません。
中でも、新卒採用に対する考え方が大きく変わってきた、と言えるでしょう。
Z世代の中から「この人を採用したい!」と思う人材を、いかに効率的に探し、獲得していくのか、ここで理解していきましょう。
目次
社外の採用環境の把握
採用活動の戦略を練っていくためには、
- 就活ルール
- 採用市場
といった、社外の採用環境を把握していく必要があります。
なぜなら、新卒求職者の動きをキャッチできなければ、企業として的確にアプローチできなくなるからです。
就活ルールを把握する、とは
学生たちの就職活動の開始と終了のスケジュールを理解していきましょう。
たとえば2023年卒で言うと、
2021年6月〜
自己分析・業界研究・インターンシップ申し込み/参加
2022年2月〜
プレエントリー・説明会・エントリーシート提出
2022年6月〜
選考・面接開始・内定
という就職までのステップをどう踏んでいくのかを把握し、ベストなタイミングで魅力を伝えられるようアプローチしていく必要があります。
採用市場を把握する
採用市場を把握することも大切です。
採用市場とは、分かりやすく言うと企業の募集数に対して、求職者がどのくらいいるのかという考え方です。
ここ最近の採用市場は、学生の売り手市場となっている状況です。
(企業の募集数に対して、学生が少ない=学生が企業を選びやすくなる)
そのため、企業はいかにして自社を選んでもらうかを、念頭に考えなくてはなりません。
Z世代から応募を増やし獲得する方法
結論、今後の新卒採用(Z世代)の採用戦略として以下の通りに行っていきましょう。
- Z世代の傾向を把握する
- Z世代の中からターゲットとなる人材を絞る
- Z世代の特徴を考慮して、情報・コンテンツを発信する
これらを把握し、Z世代のニーズを想定していく必要があります。
その上で、自社の魅力を情報発信していきましょう。
それぞれの採用戦略について詳しく解説していきます。
Z世代の傾向を把握する
Z世代は、幼少期からインターネットやSNSに恵まれた環境で育ってきました。
早ければ小学生のうちにスマートフォンを持った人もいるでしょう。
デジタルネイティブ世代とも言われ、デジタル技術に対するリテラシーが高いのが特徴です。
そのため、自分が求める情報やコンテンツを探すのが得意でもあります。
一方で、
- 要点のみを汲み取りがち
- 自分に興味がある情報以外はほとんど見ない
- 画像や動画がまったくないコンテンツだと飽きやすい
- 文章だけのコンテンツは読みたがらない
といった傾向も見られます。
これらの点を踏まえて、ひと工夫しながら情報発信していく必要があることを理解しましょう。
詳しくは、後の項目で解説していきます。
Z世代の中からターゲットとなる人材を絞る
Z世代の中でもどんな人材に来てほしいかという企業が求める人物像を策定する必要があります。
なぜなら、Z世代の中でもさらに人物像を明確にすることが、採用戦略を考えていく上で非常に大切なことだからです。
たとえば、極論ですが企業の求める人物像と、その新卒者が提供できるものがマッチしなければ、
- 企業はその新卒者に対して期待できなくなる
- 採用された側のモチベーションが上がらない
- 企業も採用された人材もミスマッチ採用した(された)ことを後悔してしまう
と、最悪の場合、離職に繋がりかねません。
そうなった場合、企業側もまた新たに採用をしなければなりませんね。
そのため、企業は
- 具体的にどのような人材を獲得したいのか
- コミュニケーション能力について重要視するのか
- どんな学歴でどんなスキルを持った人材に来てほしいのか
など、細かく人物像を設定していきましょう。
Z世代の特徴を考慮して情報・コンテンツを発信する
今後の新卒採用をより活発にしたいのであれば、Z世代の興味を引き、かつ好まれるように工夫しながら情報を発信していかなくてはなりません。
方法としては、
- 動画や画像を積極的に取り入れる
- オウンドメディアで、コンテンツをストックしていく
- SNSを通してリアルさを発信していく(Twitter、TikTok、Youtube、Instagramなど)
などが挙げられます。
前項でもお伝えしたように、Z世代の多くは文字がダラダラと長いだけのコンテンツから情報を汲み取ることは、あまり得意ではありません。
そのため、文字だけでなく写真や動画などを駆使し、パッと見て、スーッと頭に入りやすいコンテンツにしていくことが大切です。
文字、画像、動画を通して企業のリアルを発信していき、Z世代が思わず「気になる!もっと見たい!」と感じるような情報・コンテンツ発信を心がけましょう。
Z世代は何を見て企業を選んでいるか
Z世代は、これまでの世代と異なり、就職に対する考え方が大きく変わっています。
たとえば、企業に対してであれば、
- 働きがいがあるか
- ここで自分は成長できるのか
- ここで自分は必要とされるのか
- この企業はどんなことを大切にしているのか
といった、目に見えないものに価値があるか、を考えています。
自分の中で大切にしていることや譲れないものがあり、それらを企業にも求めながら求職しているのです。
そのため、発信していく内容としては、
- 社内の雰囲気
- 企業が求めている人材
- 企業が目指していること
- 企業が大切にしていること
- 既存社員の勤務中や休憩中の様子
などを発信していくと良いでしょう。
これらを継続して発信していくことで、Z世代の共感を得やすくなります。
ですが「Z世代は企業の安定性を重視していないのか」と聞かれたら、そうではありません。
- これから伸びていく企業か
- この先も安定する企業なのか
といった点も気にしながら就職活動しています。
同時に、Z世代は多様性を大切にしている世代でもあります。
多種多様な感性を持っている傾向があるため、縛られた考えを押し付けないような姿勢を見せていくことも大切です。
まとめ
新卒採用(Z世代)の採用戦略は、以下を意識しましょう。
- 企業は求職者から選ばれる状況だということを理解する
- Z世代は文字だけでなく、画像や動画ありきの多彩なコンテンツを好む
- Z世代の中でも、どんな人材に来てほしいか、を細かく決めておく
- Z世代へは、共感や心に響くようなリアルな情報・コンテンツ発信が必要
Z世代の採用戦略は、これまでの世代とは一味違ったアプローチをしていくことが求められます。
求職者への共感を意識しながら企業側が情報発信していくことは、数年前までそれほど多くありませんでした。
ですが、世代の変化とともに、多様化した考え方や大切にしている価値観なども変化しています。
採用だけでなく、企業のあり方そのものも変化が求められているのかもしれません。
同時に、情報収集においても、世代に関係なく、ますます容易になっていくことでしょう。
であれば、Z世代だけでなく、ミレニアル世代や、Z世代以降が何を求めているのか、常にアンテナを張っておく必要があるのかもしれませんね。