採用広報は動画を駆使して効率的に採用活動しよう

最近では、採用活動において「動画コンテンツ」を導入する企業が増えています。これまでは文字や写真がメインでしたが、動画コンテンツを挿入することで、クリック数が増えるという傾向にあります。

大手転職サイトであるエン転職やリクナビネクスト、マイナビ転職などがこぞって導入しているのも、そうした理由からです。

それでは具体的に動画コンテンツを導入することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。今回は、採用活動において動画を駆使するメリットについてご紹介します。

これまでの一般的な採用活動


最近のトレンドの一つである「動画コンテンツ」ですが、これまでは求人媒体やコーポレートサイトの利用が一般的でした。採用活動をおこなうほとんどの企業はこのいずれかを使用しており、実際に効果を出していました。

しかしながら少子高齢化による働き手の不足により、従来の採用活動では十分な人材数を確保することが困難になっています。そのため各社さまざま手法を取り入れており、その一つが「動画コンテンツ」というわけです。

ここであらためて、これまでの一般的な採用活動を振り返っておきましょう。

求人媒体の利用

求人媒体を利用し、自社の求人広告を掲載することは、長年採用活動の主流でした。そこでは「業務内容」や「給料」など、働くことによるメリットを打ち出していました。

具体的に仕事の内容や働くイメージを持てるため、多くの企業が利用している手法です。

しかし、媒体が決めるフォーマットに則った求人広告にする必要があるため、伝えたいことを伝えきれないデメリットもありました。

コーポレートサイトの利用

コーポレートサイトを利用し、「自社の価値」や「ブランド力」を伝えていく手法も一般的です。

特にコーポレートサイトの場合には、自社のファンが見てくれている可能性も高いため、母集団形成もしやすいというメリットがありました。

しかしながら、コーポレートサイトだけでは十分に認知させることが難しいというデメリットもあります。

オウンドメディアリクルーティングは注目されるものの一般的ではない


これまでの採用手法に加え、最近では「オウンドメディアリクルーティング」も注目されています。採用ホームページやブログ、TwitterやInstagramなどのSNSを利用し、情報を発信する手法です。

これまで主流だった求人媒体の利用に比べ、自社で発信する内容やフォーマットを決められるため、より求職者目線に立った情報の発信ができると多くの企業が導入しました。

しかしながら、まだ一般的な手法になったとまでは言えず、これからが期待される採用手法の一つです。

オウンドメディアリクルーティングの運用は手間がかかる

オウンドメディアリクルーティングは、基本的にすべての運用を自社でおこないます。そのため、採用担当者の仕事が増えることにもなり、負担が増してしまいます。

さらにはSEO対策やマーケティング知識も必要になるため、運用にはかなりの手間がかかるのが問題です。

オウンドメディアリクルーティングで掲載する記事の執筆にコストがかかる

オウンドメディアリクルーティングで掲載する記事を執筆するには、「自社の社員が執筆する」場合と、「外部の専門ライターに依頼する」場合の2パターンがあります。

前者の場合には金銭的コストは掛かりませんが、時間的コストは必然的に増してしまいます。そのため、採用担当者が業務過多にならないように、業務量を把握しておくことが大切です。

一方で外部の専門ライターに依頼する場合には、金銭的コストがかかります。そのため立ち上げたばかりの企業や、採用予算が少ない場合には、大きな負担となってしまうでしょう。

オウンドメディアリクルーティングは即効性でなく、遅効的である

オウンドメディアリクルーティングは、時間を掛けて効果を出していくものです。求人媒体の場合には、すでに実績があり、多くの企業が利用するため、認知度やSEO対策もおこなわれています。

しかし、オウンドメディアリクルーティングの場合にはそうした積み上げがないため、必然的に時間がかかります。
そのため、即効性を求めて進めると成功させることが難しいと言えるでしょう。

オウンドメディアリクルーティングは即効性ではなく、遅効性であるという特性を理解し、効果的に利用することが大切です。

採用広報活動で動画を使用した場合の効果


新しい採用手法である動画コンテンツを利用することで、これまでとはちがった角度から攻めることができ、さまざまな効果を実感することができます。

まだ取り入れている企業も多くはないため、先行しておこなえるというメリットもあります。

メリット①:動画は音声と映像により内容の理解度が高い

動画の場合には、音声と映像を使用するため、文字や写真だけの広告と比べ、内容の理解度が高くなります。これまでは求職者にコンテンツを「読んでもらう」必要があり、時間も必要なため、求職者には負担もありました。

一方で動画の場合には、「見ること」「聞くこと」だけでよく、手軽に見ることが可能です。また映像を使用するため、文章や写真では理解できなかったことがより理解しやすくなり、イメージも明確になります。

音声での説明もあるため、「ながら見」ができるのも大きなポイントです。

メリット②:動画は情報量を多く詰め込める

動画の場合には、情報量を多く詰め込めるというメリットもあります。文字ベースの場合には、文字量に制限があったり、読みやすくするために文章を長くしすぎないようにしたりする必要がありました。

つまり求職者の負担を減らす必要があったのです。しかし、動画であれば読む必要はないため、求職者の負担は下がります。

そのためより多くの情報を詰め込むことができ、文字ベースでは伝えきれなかった内容も伝えることができるようになりました。

メリット③:SNSにおける拡散も容易

動画の場合には、SNSにおける拡散が容易なことも大きなメリットです。SNSで拡散されることで、より多くの求職者に閲覧してもらえる可能性も高まります。

文字ベースのものよりも閲覧のハードルが低いため、閲覧も増え、拡散してもらえる可能性も高いと言えるでしょう。

動画のデメリットは制作コストと企画立て


ただし、動画コンテンツにもデメリットがあります。動画を制作する際に欠かせないことは、「企画立て」です。むやみに動画を制作しても、閲覧が増えないだけでなく、発信する内容が一貫しなくなる可能性があります。

また、ありきたりな内容では閲覧される可能性も低くなってしまいます。そのため、求職者が見たくなるような企画を立てることが必要ですが、簡単ではないため、大きな負担となるでしょう。

また製作コストもかかるため、採用費を圧迫するデメリットもあります。外注する場合には、数万円〜数百万円かかる場合もあります。

社内で制作する場合にも、カメラや編集ソフトなど、最低限の設備を揃える必要があるため、それなりの費用負担は避けられません。

しかしながら、それらのデメリットを補って余りある効果が期待できるため、多くの企業が導入しています。

まとめ

動画コンテンツを導入することで、これまでとは異なる採用活動の流れができました。多くの企業が採用活動に苦戦している中、動画コンテンツを導入している企業では、その効果を実感しているとの声もあります。

これから導入する企業が増えることが予想されるため、いち早く取り組んでおくのも良いでしょう。今回の記事を参考に、自社の採用活動に動画コンテンツを導入してみてはいかがでしょうか。

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