ユーザーを惹きつける情報の発信方法とは

SNSの普及もあり、情報発信は驚くほどに手軽で身近なものになりました。少しの時間があれば、TwitterやInstagramなどのSNSで発信ができますし、もっと時間があるのであればnoteやブログなどで発信することも可能です。

これほどまでに手軽になり、企業だけではなく個人も情報発信をおこなう時代になりましたが、闇雲に情報を発信していてもあまり効果がありません。個人ブログなどであればそれでも良いかも知れませんが、企業の担当者であれば、ユーザーをいかに惹きつけるのかが大きな課題になります。

しかし、どのような発信方法をおこなえばユーザーを惹きつけられるのでしょうか。今回は、ユーザーを惹きつける情報の発信方法について詳しく解説していきます。

情報発信で最も重要なこと

情報発信で最も重要なこと


情報発信をするには、いくつか重要なポイントがあります。それらを意識しておかなければ、いくら情報を発信しても思ったほどの反応を得られない可能性があります。

特に「情報に対するニーズ」と「情報の信憑性」の2点は情報発信において最も重要なことです。この2点について解説していきます。

情報に対するニーズ

まずは、情報に対するニーズです。情報も商品と同じで、需要と供給で成り立っています。そのため、いくら情報を発信しても、ニーズがなければ読んでもらうことができません。読んでもらえないどころか、検索をされない可能性もあります。

それを避けるためにも、これから発信しようとしている情報はニーズがあるのかどうかをしっかりと判断することが大切です。ニーズが高い情報であれば、読まれる可能性は高まりますし、検索してもらえる可能性も高まります。

そのため、情報に対するニーズがあるのかどうかをしっかりと調べておきましょう。ニーズを検索する際には、「Google Search Console」「Googleキーワードプランナー」などを利用すると良いでしょう。これらは代表的な検索ツールなので、それぞれ解説します。

まずGoogle Search Consoleですが、主にサイト改善のための分析として利用できます。具体的には、検索キーワード毎の表示回数やクリック数、クリック率などを検索することができます。クリック率が高いほどその情報のニーズが高いということがわかります。

逆にクリック率が低ければニーズがあまり高くないということになります。Googleキーワードプランナーは、キーワード毎の月間検索ボリュームを検索することができます。

キーワードを入力すると、関連するキーワードについても検索ボリュームを表示してくれるため、どのようなキーワードで検索しているかを包括的に確認することが可能です。

情報の信憑性

次に情報の信憑性です。情報のニーズを確認し、高いニーズがある情報を入れた記事を書いたとします。しかし、その情報に信憑性がなければ意味がありません。

いくら良い記事で読み応えが合っても、その情報が不正確な場合や、信憑性に欠ける記事だった場合にはユーザーからの信頼も下がり、満足度も下がってしまいます。さらにはユーザーが訪問してくれなくなる可能性も大きくあります。

現代では、情報を簡単に検索することができるため、信憑性に欠けるデータや情報も数多く発信されています。そのため、自身が情報を発信する際にそれらを参考にするときにも、信頼できる情報なのかをしっかりと見極めることが大切です。

そのためにも数字的な根拠があるデータかどうか、参考元がはっきりと明示されていることを確認しておくと良いでしょう。情報の発信は手軽にできますが、発信する情報には責任が伴うことを忘れてはいけません。そのため信憑性のある情報発信を心がけるようにしましょう。

ユーザーが最も知りたい情報を最初に掲載する

ユーザーが最も知りたい情報を最初に掲載する


それでは次に、情報の発信純情について解説していきます。情報の発信には適切な順序があります。もちろん個人のブログのように好きな順序で発信するのも良いでしょう。

しかし、検索数や順位を求められる場合には、いかに適切な順序で発信していくのかを意識しておかなければなりません。文章を書く際には、「起承転結」を意識するように教えられた方がほとんどではないでしょうか。

この書き方は、小説や読書感想文のようなものであれば良いのですが、情報発信には適しません。なぜなら結論が先に見えないと、途中で離脱してしまう可能性が高まるからです。

インターネットで検索すればどれだけでも情報が出てくるため、わかりにくいものや知りたい情報がなかなか出てこない記事の場合にはすぐに離脱されてしまいます。そのため、まずはユーザーが最も知りたい情報を最初に掲載するようにしましょう。

それによりユーザーが知りたい情報を得られるため、滞在する理由を作ることができます。これは文章を書くときよりも、話をするときに近いかも知れません。

話をするときや報告をするときに、「結論から話せ」と言われた経験はありませんか?それと同じで、まずは結果を提示し、相手の求めるものを発信することが大切です。これを意識するだけで読みやすく、そしてユーザーの求めるものを提供することが可能です。

後半に向けて情報の粒度を細かくする

最初にユーザーが最も知りたい情報を掲載したら、後半に向けて情報の粒度を細かくしていきます。結果を提示し、その次になぜなのかを提示していく流れです。読み進めていくごとに情報が補完され、ユーザーの納得度も高めることができます。

逆にはじめから情報の粒度を細かくした場合には、ユーザーが読み疲れたり、離脱が発生したりします。情報を簡単に検索できる現代では、文章を読むことに慣れていないユーザーも多くいます。

そのため、読み始めは情報の粒度を荒くし、徐々に粒度を細かくしていくことで、読み慣れていないユーザーにも読んでもらえる可能性が高まります。情報発信の順序を意識し、長時間滞在してもらえるようにしていくと良いでしょう。

ただ情報を展開するだけでは魅力的に見えない

ただ情報を展開するだけでは魅力的に見えない


情報はただ展開するだけでは魅力的には見えません。前述したように、情報の順序を意識したり、どのように見せるのかを意識したりすることでようやく魅力的な情報にすることができます。

情報は見せ方や切り口で捉え方が変わる

情報は見せ方や切り口がとても重要です。同じ情報でも見せ方や切り口によって、ユーザーの捉え方は大きく変わります。その差が表示回数やクリック数の違いになります。

これだけの情報が氾濫する時代ですから、発信されている情報に大きな違いはありません。そのため、いかにユーザーの興味を惹く見せ方や切り口ができるかどうかが大切です。

わかりやすい表現や一風変わった表現、独特の言い回しなどで個性を出すのも良いでしょう。情報発信をする前に、自分の中で情報を咀嚼し、どのような見せ方、切り口で発信するのかをしっかりと筋立てすることが大切です。

まとめ

今回はユーザーを惹きつける情報の発信方法について解説してきました。多くの情報を簡単に検索できる現代では、どのような情報をどのように発信していくのかが大きな違いになります。

そのためユーザーのニーズを把握し、適切な順序とユーザーの興味を惹く筋立てをし、発信することが大切です。今回の記事を参考に、ユーザーを惹きつける情報の発信方法を見直してみてはいかがでしょうか。

松尾優希

松尾優希

片田舎に住むマーケティングディレクターであり2児の父。スーパー戦隊シリーズとウルトラマンシリーズ、ウイイレ、無双シリーズが大好き。カフェインとカロリーが好物。

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