会社の”いま”を知ってもらうと採用広報の活動は加速する


採用活動の市場は刻一刻と変化し、それに伴い様々な採用手法も誕生しています。あるときには最先端でトレンドだったものも、しばらく経つと役に立たないものになることも多くあります。

こうした採用活動において、大切なことは「会社の“いま”を知ってもらう」ことです。会社の歴史や未来だけではなく、実際にいまはどうなのかを発信することで、求職者のニーズを掴もうというものです。

それでは会社のいまを知ってもらうにはどうすればよいのでしょうか。今回は、会社のいまを知ってもらうためにどうすべきかについて、具体的に解説していきます。

会社を知ってもらうためには


会社を知ってもらうことは、採用活動においてはじめの一歩になります。そもそも会社を認知してもらえなければ、入社どころか応募すら獲得することができません。

そのためまずは、会社を知ってもらうことから始めましょう。会社を知ってもらうためには、情報を発信することが欠かせません。

そこで今回は、「コーポレートサイトでの情報発信」「求人媒体での情報発信」の2つを解説していきます。

コーポレートサイトでの情報発信

まずはコーポレートサイトでの情報発信です。求職者は求人媒体に掲載された求人票や、紹介会社に渡された求人票を見て、企業に応募してくる場合がほとんどです。

その後、自分で会社について調べる中で、コーポレートサイトにたどり着くという流れが一般的です。もちろん場合によっては、はじめから会社のことを認知しており、応募前に検索している場合もあります。

求職者は会社の情報だけでなく、雰囲気を知るためにもコーポレートサイトを見に来るため、そのニーズに応えられるような発信をすることが欠かせません。

また、採用専用のサイトではなく、会社の情報が掲載されることがメインのコーポレートサイトの場合には、情報が古い場合があります。その点にも十分に注意しておくことが大切です。

求人媒体での情報発信

次に求人媒体での情報発信です。求人媒体には、多くの求人が掲載されているため、ほとんどの求職者が利用します。また媒体によっては様々な特集企画をしていたり、掲載順位の変更をおこなったりしています。

そのため、自社を目的に訪問したわけではない求職者にも閲覧してもらえる可能性があります。基本的に求人媒体では、掲載できる内容について文字数やタイトルなど独自のフォーマットが決まっています。

そのため掲載できる内容に限りがありますが、どの企業にも同じ制約があるため、その中で異質の表現ができれば注目度は高まります。また、媒体によっては求人票だけでなく、代表者メッセージやインタビュー記事を掲載できるものもあります。

そうしたものを上手に活用し、発信することで求職者に訴求することが可能です。

求職者が企業側に求める情報はなにか


情報の発信方法については、先に解説した通りですが、情報は闇雲に発信すれば良いというものではありません。求職者がどのような情報を求めているのかを把握し、適切に情報を発信していくことが大切です。

そうした考え方や手法は一般的にマーケティング戦略と呼ばれ、企業活動では日常的におこなわれているものです。最近ではその手法を採用活動に取り入れる企業も増えてきました。そこでこの考え方を利用しながら、求職者に対し適切な情報発信をしていくと良いでしょう。

求職者の求めている情報は多岐にわたりますが、その中から「会社の雰囲気」「従業員の雰囲気」「会社の雰囲気」の3つに絞り、解説します。

会社の雰囲気

まず1つ目は、会社の雰囲気です。求職者が実際に働く上で、会社の雰囲気は非常に重要です。そのため、どのような環境なのか、どのような空気感なのかといった情報を求職者は求めています。

会社の雰囲気というと、どうしても漠然とした情報になってしまうため、日々の業務の様子や研修の様子、会議の様子なども発信すると良いでしょう。また、その際には文字だけではなく、写真も活用することがおすすめです。

文字だけではわかりづらいものも、写真があるだけで、格段にわかりやすくなります。内容に即した写真を利用し、求職者に対し訴求をおこないましょう。

従業員の雰囲気

2つ目は、従業員の雰囲気です。会社の雰囲気も大事ですが、従業員の雰囲気も求職者にとっては大きなポイントを占めます。

なぜならば、働く上で多くの時間を過ごすことがわかっているため、自分に合いそうなのか、上手くやっていけるのかどうかを把握することが必要だと感じているからです。そこでどのようなメンバーがいるのかについて、アンケート結果を掲載することもおすすめです。

最近では、採用サイトにそのようなものを掲載する企業も増えてきており、いかに従業員の雰囲気を伝えるかに苦心している企業も多くあります。その際には、年齢や前職、職種や社歴、会社に対するイメージについてアンケートを取り、掲載すると良いでしょう。

また、社員のインタビュー企画を掲載する企業も増えています。実際に働いている社員のリアルな声が聞けるため、求職者からの人気も高い企画の1つになっています。インタビュー記事を掲載する場合には、一人ではなく複数人を掲載することがおすすめです。

一人だけだった場合には、自分の考え方と合わなかった場合やキャリアプランと合わなかった場合には、求職者の心が離れてしまう可能性があるためです。そこでできる限り多くの人数を掲載すると良いでしょう。

その際には、年齢、社歴、職種などで分けることで、求職者の働くイメージが湧きやすくなります。

会社の文化

3つ目は、会社の文化です。会社の掲げる企業理念を元に、それをどのように体現しているのかによって、企業文化は形作られていきます。

そこで、自社はどのような企業理念を抱え経営をおこなっているのか、それに対し従業員はどのように感じ、どのように働いているのかを発信することで、求職者に対していまの情報を伝えることが可能です。

入社前に会社の”いま”を知って理解してもらう


求職者に対し、会社の“いま”を伝えることで、ギャップを失くすことができます。求職者は働くことや、企業に対して様々な期待を抱いています。

そのため、等身大のいまを発信し、会社の印象を与えることが非常に重要になります。

入社前後の印象や認識にギャップを感じてしまうと定着率は下がる

求職者が入社前に抱いていたイメージと、入社後のリアルが違った場合、求職者は大きなギャップを感じることになります。どのような企業や仕事にも大なり小なりのギャップはありますが、その捉え方は個人によって大きく異なります。

そのため、仮に入社前後に大きなギャップを感じていた場合には、「イメージとちがう」と感じ、退職につながってしまう可能性があります。そのため、入社前にいかに情報を与えるかが重要です。

会社の情報発信は、良い面ばかりに目を向けてしまうため、求職者もそこに大きなあこがれや理想を抱きます。実際にその理想と変わらなければ問題はありませんが、多くの場合、何らかの差が生まれます。

それが離職につながる要因になってしまうため、入社前に会社の印象をしっかりと与えておきましょう。

その際には良い面ばかりではなく、悪い面や不安に感じるかもしれないことなども発信する方が良いでしょう。そうすることで入社後にギャップが生まれた場合にも納得しやすく、不安の解消にもつながります。

まとめ

今回は、会社の“いま”を知ってもらうためにどのようにしていけばよいのかについて、具体的に解説してきました。会社としては、いまだけでなく、過去や未来の情報も多く発信したくなるものです。

しかしながら、いまの状態がわからないことには求職者の心はつかめません。今回の記事を参考に、会社の“いま”を発信し、採用活動の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

関連記事

TOP
TOP