新卒と中途採用では重要視するポイントが異なる

採用担当としては、新卒採用も中途採用も両方をうまく活用し、優秀な人材を少しでも多く採用したいと考えるでしょう。

しかし、新卒採用と中途採用それぞれの違いを認識していないと両方をうまく活用するどころか、中途半端になってしまい、どちらもうまくいかないという可能性も考えられます。

そこで今回は、新卒採用と中途採用の違いと重要視するポイントについて解説していきます。

新卒と中途採用では重要視するポイントが異なる

新卒と中途採用では重要視するポイントが異なる


新卒採用と中途採用では、求職者の年齢が違うこともありますが、重要視するポイントも異なります。この違いを認識することで両方をうまく活用し、採用活動をスムーズにおこなうことが可能です。

新卒採用と中途採用、それぞれが重要視するポイントをしっかりと認識しておきましょう。

新卒が求めるポイント

新卒の求職者が求めるポイントとしては、「教育体制の充実」と「どのようなスキルが学べるか」です。ひとつずつ解説していきます。

まず、教育体制の充実ですが、多くの求職者は就職することに不安を感じています。その不安は対人関係のこともありますが、「自分に仕事ができるのか」ということに強い不安を感じています。

そのためしっかりとした教育制度が整っていることでその不安を解消することができるため、教育体制の充実を求める傾向にあります。

もししっかりとした教育体制が整っているのであれば、その点をアピールすると良いでしょう。

次に「どのようなスキルが学べるか」です。新卒社員は、ポテンシャル重視の採用のため、成長意欲も高く、少しでも多くのスキルを身に着けたいと考えています。

そのためその仕事を経験することにより、どのようなスキルを学ぶことができるのかという点を重視する傾向にあります。求人票を作成する際には、その点を具体的に書くようにすると良いでしょう。

中途が求めるポイント

中途の求職者が求めるポイントは、「給料」「任される仕事内容」「経験が活かせるかどうか」が挙げられます。

新卒採用異なり、中途採用の場合にはすでに経験や実績が伴っている場合が多くなります。そのため新卒のポテンシャル採用とは異なり、給料について重要視する傾向にあります。

中途採用の給料は、これまで積み上げてきた自身の能力に対し、どれだけの評価がされるのかを示すものにもなるため、求職者としても気になるポイントです。

役職手当や経験を加味するなどがあれば、そうした点も知らせておくと良いでしょう。

また、任される仕事内容、そして経験が活かせるかどうかも非常に重要です。なぜならこれまでに経験してきていることが多数あるため、それらを活かし、さらにステップアップしたいと望む人が多いからです。

これまでに経験したものとまったく関係のない職種を選択する場合もありますが、多くの場合経験を活かしたいと考えています。

そのためどのような仕事を任せることになるのか、そしてどのような人であれば経験を活かせるのかについて発信しておくと良いでしょう。

新卒採用と中途採用では価値観が全く違う

新卒採用と中途採用では価値観が全く違う


新卒採用と中途採用では価値観が全く違います。

その違いを認識しておくことで、採用活動をスムーズに進めることができ、自社に必要な人材を集めることが可能です。

そのためそれぞれの違いをしっかりと認識しておきましょう。

採用広報では採用したい人材に向けた情報発信が重要

新卒採用と中途採用では、重要視するポイントが全く違うため、採用広報をする際には採用したい人材に向けた情報発信が大切です。

ターゲットを絞らずに発信していても、中途半端なメッセージとなってしまい、有効な打ち手にはなりえません。そのためペルソナ設計をしっかりとおこない、有効な手段を講じましょう。

新卒採用に効果的な情報発信方法

新卒採用に効果的な情報発信方法としては、求人媒体とSNSがあります。新卒の場合には一括採用が基本になるので、ほとんどすべての求職者が求人媒体を閲覧します。

そのため求人媒体に求人票を掲載し、幅広く発信することが大切です。

ただし、求人媒体には他社求人も載っているため、自社の求人票の表示順位が下がったり、文字数制限などの様々な制限があります。そこで若い世代が多く活用しているSNSの活用も有効です。

これまでのSNSは個人が使うことが主流でしたが、最近では多くの企業がリクルート用に利用しています。そしてSNSであれば多くの人に見てもらえる、拡散性があるといったメリットがあります。

そのため、求人媒体に掲載し、それと同時にSNSでも情報厚生会をおこなうと良いでしょう。

中途採用に効果的な情報発信方法

中途採用に効果的な情報発信方法としては、オウンドメディアでの発信が挙げられます。中途採用の場合にも求人媒体の閲覧はありますが、中途採用の求職者はここからさらに多くの情報を求めます。

そのためオウンドメディアを利用し、求人媒体には掲載できなかった情報を発信すると良いでしょう。オウンドメディアには制限がないため、文字数や構成についても自由なことも大きなメリットになります。

自社が本当に伝えたいことや、言いにくいこともここで発信すると良いでしょう。

新卒や中途採用でも共通して重要な情報とは

新卒や中途採用でも共通して重要な情報とは


新卒や中途採用でも共通して重要な情報もあります。その中から今回は、カルチャーフィットについて解説していきます。

カルチャーフィットとは

カルチャーフィットとは、「企業の文化・社風にどれだけ適しているのか」を指します。

カルチャーフィットしている場合には、非常に大きな効果を生みますが、フィットしていない場合には能力が半減してしまうことも考えられます。

そのため、社員が入社したらカルチャーフィットについて目を光らせておくと良いでしょう。またカルチャーフィットができるかどうかには、その企業の文化・社風にあっているかどうかを事前に知ることが大切です。

そのために求人票やSNS、オウンドメディアを有効に活用し、求職者が判断しやすくすると良いでしょう。

会社の価値観を理解させる方法を考えよう

次に会社の価値観を理解させる方法を考えていきましょう。会社の価値観に合わないと、働くことがつらくなり、早期離職にもつながります。

そのため会社の価値観を理解してもらうことが非常に重要になります。

求人票やSNS、オウンドメディアでの情報発信はもちろん、入社してからも研修をおこなうなど、さまざまなパターンを考えておきましょう。

まとめ

今回は、新卒採用と中途採用の違いと重要視するポイントについて解説してきました。同じ求職者でも新卒採用と中途採用では求めるものが大きく異なります。

それらをしっかりと把握することにより、求職者のニーズを満たす採用活動をおこなうことが可能です。今回の記事を参考に、自社の採用活動を見直してみてはいかがでしょうか。

松尾優希

松尾優希

片田舎に住むマーケティングディレクターであり2児の父。スーパー戦隊シリーズとウルトラマンシリーズ、ウイイレ、無双シリーズが大好き。カフェインとカロリーが好物。

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