採用広報で男女それぞれへのアプローチ方法を解説!

人材獲得競争が熾烈さを極める中で発展してきた採用広報。最近では採用活動に取り入れる企業も増えてきました。

しかしながら、ただ発信するだけでは効果を得られず徒労に終わってしまうこともあります。そこで、今回は求職者を男性と女性に分け、採用広報ではどの様にアプローチをすれば良いのかについて解説していきます。

採用広報の目的は「企業を理解してもらう」こと

採用広報の目的は「企業を理解してもらう」こと


採用広報の目的は、企業を理解してもらうことにあります。

これまで主流だった求人媒体への求職票掲載や紹介会社の利用だけでは、さまざまな制約があり、十分な企業理解には至りませんでした。

そのためミスマッチによる早期離職や業務の沈滞が起こってしまうなど、さまざまな弊害がありました。そこで採用広報をおこなうことで、企業の理解を促進することが求められました。

採用広報で活用するのはTwitterやInstagramなどのSNSや自社ホームページなどのオウンドメディアです。

それらには情報発信に対する制約がそれほど多くないため、自由な発信ができ、企業理解の促進が期待できます。

企業によってはインタビュー記事を掲載したり、写真や動画を活用することでよりイメージを湧きやすくするなど工夫をしています。

その効果は大きく、離職率の低下にも寄与しているケースが多く見られます。

男女別で採用情報はどこを見られているか

男女別で採用情報はどこを見られているか


それでは次に、男女別で採用情報はどこを見られているのかを解説していきます。

しかしながら、男女で分けて考えることについても一般論でしかなく、すべての人がこれらに当てはまるわけではないことに注意しておきましょう。

主に男性はキャリアアップについて、女性は働きやすさについて注目している場合が多いと考えられています。詳細に見ていきましょう。

男性の求人情報を見るポイント

男性は主にキャリアアップについて注目していると考えられます。

これまでの自身の経験を活かすことができるのか、どのような業務を任せてもらえるのか、そしてどのようなキャリアコースがあるのかなど、自身のキャリア構築についての情報が求められています。

男性は多くの場合、自身のキャリアをいかに伸ばすのかを考えています。そのためより多くの経験ができることや、自身の経験を生かして活躍していくことに重きをおいています。

また、それに合わせ待遇面や業務内容も重要視します。

仮にこれまでの経験を活かすことができたり、キャリアアップが可能だとしても、希望待遇とあまりに大きな差がある場合には転職をためらうケースが増えてしまいます。

最近では給与よりもやりがいを求める求職者も増えていますが、それでも最低限の希望給があります。そのため、競合他社や同業種と比べ、給与水準が低くなりすぎていないか確認することが大切です。

また、業務内容についてもどのような裁量を持って働くことができるのか、どの程度まで関わることができるのかなど、明確にしておくことがおすすめです。

女性が求人情報を見るポイント

女性の場合には、働きやすさについて着目している場合が多くなります。

女性の場合には、男性同様仕事を中心にしたいと考えている方も多くいますが、結婚や出産などをライフプランの一つとして想定している方もいます。

そうした方にとっては、どのような働き方ができるのか、そしてそれは実際に働きやすいのかを重視します。

たとえば産休や育休などの利用実績があるのか、それはどの程度の利用率なのかというところまで発信することが重要です。

制度を設けること自体は義務化されているため、実際の利用率がどの程度なのかによって働きやすさは変わります。

仮に女性社員が100人いる会社で利用者が10人の場合と、女性社員が20人いる会社で利用者が10人では利用率は大きく異なります。

そのため具体的な数値を発信することにより、女性求職者の安心感と納得感につなげることが可能です。また、女性が働きやすい環境にするための休暇を取り入れることもおすすめです。

たとえば生理休暇などが挙げられます。休暇の導入は簡単には進められませんが、女性活躍のためにも一考することがおすすめです。

これらをすでに導入している場合には、積極的な情報発信が大切です。多くの場合、これらの情報は好意的に受け止められるため、母集団形成にもつなげることが可能です。

男性、女性の傾向を理解して採用広報活動を行う

男性、女性の傾向を理解して採用広報活動を行う


ここまで男性と女性がどのような点に注目しているのかについて解説してきました。

男性と女性によって、働くことへの考え方も異なるため、それぞれの傾向やニーズを理解して広報活動をおこなうことが欠かせません。

採用活動においては、年齢や経験、スキルなどに注目して情報発信をすることが多いですが、性別も重要です。男性と女性では考え方やニーズも違うため、同じ情報でも反応が異なります。

これらを有効に活用するために進めたいものがペルソナ設定です。ペルソナ設定もともとマーケティング戦略で活用されていたものですが、最近では採用活動にも積極的に活用されるようになってきました。

ペルソナ設定では、年齢、経験、趣味、家族構成、経歴など複数の項目の他に性別も加え、一人の人物を作り上げます。それをもとに求人票の作成や情報発信をおこないます。

それによりこれまで以上に正確にターゲットを設定でき、情報発信の制度も高まります。ペルソナ設定は時間がかかりますが、一度設定するとメリットが多くなります。

そのため積極的に活用すると良いでしょう。なおペルソナ設定は採用担当だけでなく、社内の多くの部署を巻き込んでおこなうことが大切です。

担当者だけでなく、複数部署を巻き込むことで、より正確なターゲットを設定することが可能です。

男性、女性のニーズを満たす採用情報

これまでは、男性と女性のニーズを満たす採用情報についてそれぞれ解説してきました。しかし、それだけではなく、男女両方のニーズを満たす採用情報も欠かせません。

多くの場合、どのような環境なのかを気にしているため、どのような環境なのか、どのような文化なのか、どのような人が働いているのかを気にしています。

そのため、それらがわかるような情報発信を積極的におこなうと良いでしょう。

年代によっても採用情報を見るポイントが異なる

年代によっても採用情報を見るポイントが異なる


ここまで性別による注目ポイントを解説してきました。しかし、実際にはそれだけではなく、年代も重要になります。

新卒社員なのか、20代なのか、30代なのか、それ以上なのか。

さまざまな年令によって注目するポイントも大きく異なります。そのためそれぞれの年代に分けて発信する情報を変えることも大切です。

これらについてもペルソナ設定した内容をもとに発信することで解決することができます。年代によって発信する情報も変えていきましょう。

まとめ

今回は求職者を男性と女性に分け、採用広報ではどの様にアプローチをすれば良いのかについて解説してきました。

求職者の性別や年齢によって求める情報は変わるため、それぞれに応じた情報発信が欠かせません。

それをおこなうことによって適切なターゲットへ情報を届けることができ、多くのメリットを享受することができます。

今回の記事を参考に、自社の採用広報について見直してみてはいかがでしょうか。

松尾優希

松尾優希

片田舎に住むマーケティングディレクターであり2児の父。スーパー戦隊シリーズとウルトラマンシリーズ、ウイイレ、無双シリーズが大好き。カフェインとカロリーが好物。

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