採用広報に向いている人材とは?


昨今採用難に直面している多くの企業が取り入れ始めている採用広報。しかし、誰が担当するのかを決めていないと、なかなか行動に移すことができません。

一方で、「とりあえず担当者を決めた」という場合も、大きな効果を得られず、タスクが増えてしまい、生産性が落ちてしまうということにもなりかねません。

つまり採用広報にも向き不向きがあるということです。
それではどのような人材が採用広報に向いているのでしょうか。今回はこのテーマについて解説していきます。

採用広報とは

採用広報とは


そもそも採用広報とは、企業の認知度を上げ、応募数の獲得や優秀な人材の獲得、自社が求める人物像にマッチした人材の採用を成功させるためにおこないます。

昨今では少子高齢化による働き手の不足の影響もあり、各社熾烈な人材獲得競争をおこなっています。この争いに勝てないと、慢性的な人材不足に陥り、経営活動の維持ができなくなります。

そのため、人材獲得競争に勝つべく、様々な取り組みをおこなう中の一環として、採用広報があります。

まず企業の認知度がないことには応募者獲得が見込めません。応募者を獲得できないことには採用をすることもできませんし、優秀な人材を選ぶということも出来ません。

そのためまずは企業の認知度を上げる必要があるのです。応募者を獲得できれば優秀な人材も集まりやすくなりますし、自社が求める人物像にマッチする人材の獲得も期待できます。

採用広報はこれらの目的を達成するための手段であるということができるでしょう。

なぜ採用広報が必要なのか

それではなぜ、採用広報が必要なのでしょうか。

少子高齢化による働き手の不足やワーク・ライフ・バランス向上のための働き方の多様性の影響もあり、採用市場は大きく変化しました。

そのため従来の採用手法では、熾烈な人材獲得競争に勝てないばかりか、そもそも認知されないという状況に陥ってしまう可能性もあります。

そのため採用広報により認知度を向上させ、応募者の獲得から優秀な人材の採用までを進める必要性が高まりました。

もちろん採用広報がなくても採用活動を成功させている企業も多くありますが、認知度が高くない企業であれば、採用広報は必須です。

そのため採用広報の重要性にいち早く気付き、導入している企業が採用活動においても一歩抜きん出ている状況になっています。

採用広報の担当者は”人当たりのいい人”が向いている

採用広報の担当者は”人当たりのいい人”が向いている


それでは採用広報の担当者は誰でも良いのでしょうか。多くの場合、採用担当者がおこなうことになりますが、必ずしも採用担当者でなくてはならないというわけではありません。

そこで採用広報の担当者としておすすめなのが、「人当たりのいい人」です。採用広報は企業の情報発信をおこなうため、人前に出る機会も多く、コミュニケーション能力や第一印象の良さが欠かせません。

また、情報発信の際に他部署の担当者から話を聞き出す場合もあるため、よりコミュニケーション能力の高さが必要になります。

そのためそれらを備えた人当たりのよい人が向いているということです。今回は人当たりのいい人のなかでも、「客観的に見れる能力」「情報収集が得意」の2点について解説します。

客観的に見れる能力

まずは客観的に見れる能力です。

採用広報では自社の認知度を向上させるために情報を発信しますが、その際に物事を客観的に見ることが必要です。

自社は対外的にどのように見られているのか、提供しているサービスや商品などはどのような評価を見られているのかなどを冷静かつ、客観的に分析しなければいけません。

そうした情報は社内の人間からすると高く評価しがちです。しかし社外の人から見るとそうではないこともあるため、客観的に物事を見られる能力が必要です。

また、社内でのみ使われる言葉にも注意が必要です。コミット、フィックス、アライアンスなど、仕事の中では多くのカタカナ語が使われています。

しかしそれらは社内でしか通用しない社内言語になっていたり、本来の意味とは異なる使われ方をしている場合もあります。

そのため自社で使われている言葉を社外で使われている用途と見比べ、適切ではない場合には翻訳し直して発信することが必要です。

これらが重要になるため、採用広報担当者には客観的に見れる能力が欠かせません。

情報収集が得意


次に、情報収集が得意なことが大切です。

採用広報では自社の情報を発信しますが、ただ自社の情報を発信するだけでは最大限の効果を得られません。

担当者は採用市場の動向に常に目を光らせ、求職者がどのような情報を求めているのかを把握しておかなければなりません。

自社の情報を発信することばかりにとらわれて、求められている情報を発信できていなければ閲覧数が増えることはありません。

そうなってしまうと、情報発信の無駄打ちになってしまいます。採用広報担当者も採用広報だけに集中できるというわけでもないため、いかに効率よく最大限の効果を得られるのかが大切です。

そのため採用市場の動向、求職者のニーズ、他者の採用状況や募集状況など、多くの情報を収集する能力が欠かせません。

企業と求職者を繋げる仕事

企業と求職者を繋げる仕事


採用広報の仕事は、企業と求職者をつなげることです。

市場に存在している求職者や転職顕在層、まだ転職をはっきりと考えていない転職潜在層にもアプローチをおこない、採用を考えている企業とつなげていくことが大切です。

そのためただ情報を発信するだけではなく、人事のような考え方も必要になります。

人事のような考えも必要になる

採用広報担当者は、人事のような考えも必要になります。

広報担当者として情報を発信するだけでなく、どのような人材を確保するのか、どのような人材をターゲットにするのか、そのターゲットにはどのような情報が適切なのかといった問いの答えを考え、最大限の効果を得なければなりません。

人事としては採用して終わりではなく、採用はあくまでもスタートラインでしかありません。

そのため採用したあとからが本格的な業務になり、どの部署に配属し、どのような業務を担当させ、どのような教育をしていくのかを考えなければなりません。

そうしたことを考えながら採用広報の仕事をすると、これまでとは大きく異なる情報発信になっていくでしょう。

常に自分自身に問いを投げかけ、より良い採用広報をおこなっていきましょう。

まとめ

今回は、採用広報に向いている人について解説してきました。採用広報と一言で言っても人事としての視点も欠かせません。

客観的な視点を持ちながら、常に市場の情報を獲得し、能動的に働いていく人が適切です。今回の記事を参考に、自社の採用広報担当者について見直してみてはいかがでしょうか。

松尾優希

松尾優希

片田舎に住むマーケティングディレクターであり2児の父。スーパー戦隊シリーズとウルトラマンシリーズ、ウイイレ、無双シリーズが大好き。カフェインとカロリーが好物。

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