新卒と同じ扱い?よく耳にする”第二新卒”とは

採用活動をしていると、よく聞くフレーズとして「第二新卒」があります。求人原稿を作る際には、「第二新卒歓迎」の文言を利用している企業も多くありますし、新聞やネットニュースでも耳にする機会が多くあります。

それでは、第二新卒とは一体何でしょうか。

今回は、第二新卒について新卒との違いやどの様に見られているのかについて詳しく解説していきます。

新卒と第二新卒は何が違うのか

新卒と第二新卒は何が違うのか

そもそも新卒と第二新卒はなにが違うのでしょうか。

どちらも同じ「新卒」というワードが入っていますが、実は大きな差があります。採用活動を効率的に進めていくには、その違いをしっかりと認識しておく必要があります。

新卒とは

新卒とは、「学校を卒業してすぐに就職をする人」を指します。

高校や専門学校、大学卒業後になるため、年齢としては18歳〜22歳程度になります。

多くの企業が新卒採用をしているため、新卒というだけでも大きなメリットを持っているでしょう。

第二新卒とは

第二新卒とは、一般的に「学校を卒業してから3年以内に就職、または転職を考えている人」を指します。

ただし、この場合の「学校を卒業してから」とは、多くの場合には専門学校や大学を卒業してからを指します。そのため年齢としては、21歳〜25歳程度になります。

しかしながら、留年をした場合や大学院を卒業した場合もあるため、該当の年齢は一概には言えません。

細かい年齢ではなく、おおよそ20代の半ばから後半くらいだと考えておくと良いでしょう。

新卒と第二新卒では採用担当者からの見え方は変わるのか

新卒と第二新卒では採用担当者からの見え方は変わるのか

新卒と第二新卒では、採用担当者からの見え方にはどのような変化があるのでしょうか。

それぞれの特徴を知っておくことで、採用活動においてもそれぞれの特徴を掴み、有意義な採用を進めることができるようになります。

しっかりと違いを認識しておきましょう。

新卒の場合は社会人1年生として見られる

まずは、新卒の場合は、社会人1年生として見られます。社会人経験がゼロのため、ビジネスマナーや考え方など、イチから教育をしていくことになります。

そのため、多くのことを吸収することができるため、ポテンシャル採用とも呼ばれます。

つまり現状の能力を買うのではなく、将来の成長した姿に期待しての採用することがほとんどでしょう。

第二新卒は新卒よりも社会人経験者として見られる

第二新卒の場合には新卒と違い、すでに社会人としての経験があるため、戦力として見られることが増えます。

経験してきた年数や職種にもよりますが、ある程度のビジネスマナーや知識、ノウハウも持っているため、新卒に比べ期待値が高くなります。

第二新卒は新卒よりも採用ハードルが高くなる

一般的に第二新卒は、新卒よりも採用ハードルが高くなります。新卒の場合にはなにも経験がなく、教育もしやすいと考えられています。

そのため会社の文化や職種の知識も入れやすく、ポテンシャルも高いと捉えられます。

しかしながら第二新卒の場合には、すでに経験があるため、社会人としての癖や仕事の進め方などが固まり始めており、教育もしにくい可能性が考えられます。

また、経験年数が浅いため、より経験年数が長い中途採用ともちがい、ブランド力にもお取ります。

そのため、第二新卒は採用のハードルが高くなり、新卒よりも採用ハードルが高いと言えます。

採用のポイント①:社会人としてのマナー

採用のポイントにもいくつかありますが、社会人としてのマナーが重要になります。

社会人としてのマナーとしては、仲間と仕事を進められる協調性や対人関係のスキル、身だしなみなど、ごく基本的なことになります。

基本的なことだからこそ軽視しがちになってしまいがちですが、細かく見ていくと意外とできていないことも多くあります。

第二新卒の場合には、社会人経験があるがゆえに、社会人としてのマナーを身に着けていることは当然と見られます。

そのため採用面接をする際には、注視しておきましょう。

採用のポイント②:キャリアビジョンの明確化

採用のポイント2つ目は、キャリアビジョンの明確化です。

今後どのようなキャリアを描きたいのか、具体的にはどのような仕事をし、何歳でどの程度の地位に就いていたいのかなど、しっかりと明確化していることが求められます。

ある程度働いていると、自分が何をしたいのかということを考える場面も増えてきます。そうしたときに、どれだけ自分と向き合っているのかによってキャリアビジョンの明確さが分かれます。

そのため、採用面接時には、どのようなキャリアビジョンを描いているのかをヒアリングすると良いでしょう。

採用のポイント③:雰囲気やしぐさ

採用のポイント3つめは、雰囲気やしぐさです。

これまでの2つとは違い、やや抽象的にはなりますが、人は雰囲気やしぐさといった感覚的なものも非常に重要です。

柔らかい雰囲気なのか、高圧的な雰囲気なのかといったところをしっかり見ておきましょう。しぐさに関しても細かく見ておくことが大切です。

心理学の世界では、しぐさには心情が現れるとされています。採用面接においてもしぐさを意識しておくことにより、言葉以上に本人のことが理解できる可能性も高まります。

第二新卒は中途とは異なる

第二新卒の採用を考える上で、中途採用との違いを知っておくことも大切です。

第二新卒は、「学校を卒業してから3年以内に就職、または転職を考えている人」を指しますが、中途採用はそうした制限がなく、3年以上の求職者も含まれます。そのため30代以上も多く存在し、市場も大きくなります。

また、第二新卒よりも社会人経験も長く、スキルも身についていることが多いと考えられます。ビジネスマナーに関してもしっかりしている場合が多く、第二新卒よりも即戦力として考えられるでしょう。

第二新卒と中途の境目は

第二新卒と中途の境目に明確なものはありませんが、第二新卒の定義が「学校を卒業してから3年以内に就職、または転職を考えている人」のため、境目は卒業後3年と言えるでしょう。

具体的には、学校卒業後3年未満の場合には第二新卒、それ以上は中途採用と理解しておきましょう。

まとめ

今回は、第二新卒について新卒との違いや、どの様に見られているのかについて解説してきました。採用市場には、新卒、第二新卒、中途の3種類が存在します。

企業によって求める人材も異なるため、それぞれの特徴と違いを把握し、自社にあった人材を採用するようにしましょう。

今回の記事を参考に、自社の採用を見直してみてはいかがでしょうか。

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