企業のブランド化が採用広報活動に効果を与える

採用オウンドメディアの運営やTwitterやInstagram、Facebookなどの各種SNSを活用した手法など、採用活動には多くの手法があります。そのどれもにメリット、デメリットがあるため、多様な手法の中から、最適なものを選ぶ必要があります。
その中で今回は、企業ブランディングに焦点をあててご紹介していきます。

企業ブランドが持つ力とは

企業ブランドが持つ力とは


企業のブランドは、採用活動においても大きな力を持っています。そもそもブランドとは、ある特定の商品やサービスが、消費者・顧客によって識別されているものを指します。つまり、「○○といえば、この会社(商品)」という状態です。

ブランドというと、高級バッグや高級腕時計などをイメージしますが、高級品がブランドというわけではありません。たとえば、スマートフォンといえばiPhone、コーヒーと言えばスターバックス・コーヒーなどもブランドだと言えます。

上記の例で挙げた通り、特定の商品に対するイメージがすぐに浮かぶ場合には、消費者に手にとってもらえる可能性が高まります。これはマーケティングだけではなく、採用活動にも当てはまります。

ランド力が高まれば、これまで大手企業に敵わなかった中小企業やニッチな産業でも勝機があります。大手企業の場合、すでにブランド力が強くありますが、中小企業やニッチな産業でも、特有の強みを打ち出すことでブランド力を高めることが可能です。

企業のブランドには、企業ロゴやキャッチコピー、コンセプトやキャラクター、コーポレートカラーなど多種多様なものが当てはまります。ほかにも様々な要素が組み合わさり、企業のブランドを成立させていきます。

それでは企業のブランドが持つ力にはどのようなものがあるでしょうか。今回は「優秀な人材を獲得できる」「社員のモチベーションアップに繋がる」の視点から解説します。

まずは「優秀な人材を獲得できる」ですが、これは多くの企業が望んでいるものです。その背景には少子高齢化による働き手の不足があります。人材不足により、多くの企業では採用活動に注力していますが、そこでブランド力が強ければ、優秀な人材の獲得につなげることが可能です。

求職者が就職先を決める際には、より多くの情報を集めます。そこでブランド力が強ければ、求職者の心に強く訴えかけることができます。また、求職者は就職先を決める際に、家族や友人などに相談をすることが多いため、求職者を取り巻く層への訴求も欠かせません。

そこでしっかりとブランド力を高めておくことで、そうした層にも安心感を与えることができ、結果他社に流れてしまうことを避けられます。

「次に社員のモチベーションアップに繋がる」ですが、ブランド化により認知度が上がることにより、社員の愛社精神の高まりが期待できます。また認知度の高まりにより、誇りを持って働くようになったり、イメージを壊さないようにさらに邁進したりするなども期待できます。

企業をブランド化することで、多くのメリットを享受できます。そのため多くの企業が採用活動においてもブランド化を進めています。今後もこの流れは続くと考えられるため、遅れることなく進めていくと良いでしょう。

企業ブランドは求職者に与える印象を左右する

企業ブランドは求職者に与える印象を左右する


求職者にとって、ブランドとは非常に重要です。その理由として、働く企業に対して給料ややりがいを求めるのはもちろんのこと、世間にどのように認知されているかも大事にしているからです。近年ではSNSの浸透もあり、これまでには世間に出回ることのなかった情報も簡単に見られる様になりました。

そのため、ポジティブな内容だけではなく、ネガティブな内容も広く世間に知れ渡る可能性があります。ポジティブな情報もネガティブな情報も、いずれもブランド化につながる可能性があり、そこで構築されたブランドイメージはなかなか変えられません。

どのような企業で働くのかだけではなく、その企業で働くことでどのようなイメージを持たれるのかという視点から企業選びをしている求職者も多いため、ブランドは求職者の印象を大きく左右するものと言えます。

ブランドは良くも悪くも作用する

ブランドは、良くも悪くも作用するものです。それが良い方に働けば、優秀な社員の獲得に繋がったり、社員のモチベーションアップにつながったりします。一方で、悪い方に働いてしまうと、人材獲得競争で劣勢になったり、離職率の増加に繋がったりします。

企業をブランド化することは非常に難しく、一朝一夕で作り出せるものではありません。しかしながら、だからこそ一度固まったブランドイメージはなかなか変えることができません。そのためブランドイメージを構築する際には、しっかりと計画を立てて進めることが大切です。

また、ブランド化に成功すれば、より多くの優秀な人材の獲得が望めます。ブランドイメージが広がることで、求職者だけでなく、その周囲の存在に対しても訴求ができるため、働きたいという意欲を生み出すことが期待できます。

そして世間からのイメージアップにもつながるため、働きたい企業として認知されることによる優秀な人材の獲得や、働いている社員のモチベーションアップにも繋がります。

一方で悪いイメージが付いてしまうと、母集団形成も非常に困難になり、人材不足が加速します。また既存社員のモチベーション低下や愛社精神の低下も招き、離職率にも大きな影響を及ぼします。それにより結果として、業績悪化を引き起こす可能性もあるほどです。

一般的に良いイメージよりも悪いイメージの方が伝達も早いため、そうしたリスク管理も必要です。

企業の印象は求職者以外に取引先や競合企業に大きな影響を与える

企業の印象は求職者以外に取引先や競合企業に大きな影響を与える


企業の持つブランド力は、非常に大きな影響力を持っています。その影響は求職者だけでなく、取引先にも及びます。企業が取引をする際には、信用性の高い数字データはもちろんのこと、世間からどのように見られているのかも大事にしています。

仮にどれだけ業績が良くても、世間からのイメージがあまりにも悪い場合には、取引先にも影響を与える可能性があるため、取引を断られる場合もあります。取引をする際にはほとんどの場合、信用調査がおこなわれますが、それだけではなく、市場調査もおこなわれます。

そのため日頃からブランドイメージ向上に努めることが大切でしょう。また、ブランドイメージにそぐわない行動をしないことも欠かせません。

イメージは独り歩きするものではなく、常に働く社員や製品、発信する内容から形作られていきます。そのため自社がどのように見られているのかを意識しながら、日頃の活動をおこなっていくことも大切です。

まとめ

今回は企業ブランディングが採用活動に与える影響について解説しました。企業をブランド化することで、採用活動においても非常に大きなメリットがあります。

少子高齢化が進み、今後も人材不足が続くと考えられます。そのため今以上にブランド化の重要性は高まり、多くの企業でブランド化戦略に乗り出すのは必至です。

他社との競争に優位に立つためにも、少しでも早くからブランド化に取り組むことがおすすめです。今回の記事を参考に、企業のブランド化を進めてみてはいかがでしょうか。

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