どの業界で仕事をしていても、コンサルティングについて耳にしたことがあるのではないでしょうか。
業務に対して解決策がほしいときや、解決困難な課題にぶつかったときにはコンサルタントに依頼し、コンサルティングを受けることで課題解決に繋がることがあります。
また、似た言葉にWebコンサルティングがあります。Webコンサルティングは、Webを利用し、企業の売上を伸ばす行為を指します。
今回は、そんなコンサルティングの意味とWebコンサルティングについて解説していきます。
目次
コンサルティングとは
コンサルティングとは、依頼者が抱える課題を明確にすること、そしてその明らかになった課題を解決することを指します。課題の多くは売上に関するものや、人的資源に関するものが多くを占めます。
たとえば、「売上が上がらない商品を売れるようにしたい」「離職率が高いので改善したい」などが挙げられます。コンサルタントは徹底的な調査を通して、それらの課題の根本的な原因を探します。
コンサルタント自体も調査会社を利用したり、様々な専門機関を利用したりすることで、そうした原因をしっかりと見つけます。原因が見つかったら依頼者に共有し、そこから解決策を打ち出します。
課題の発見だけであれば、依頼者も調査会社を利用することで見つけることができるため、どのような解決策を提案できるのかがコンサルタントの力量の差になります。
たとえば「売上が上がらない商品を売れるようにしたい」という課題の場合、企業は「いかに売上を上げるか」だけに視点が向いています。
しかしコンサルタントはその商品だけでなく、企業の経営全体を見ているため「その商品の販売をやめる」という解決策を提案する場合もあります。
一見すると依頼者の希望に沿っていないように感じますが、経営全体をみると終売したほうがプラスになる場合もあるため、そうした提案をする場合があります。
このように第三者の視点を入れることにより、新たな解決策を見つけることができ、課題が解決に動き出すようになります。
Webコンサルティングとは
Webコンサルティングとは、企業の売上をWebの力を用いて向上させるために、様々な戦略立案や施策を導入していくものです。
コンサルティングと似ていますが、依頼者の課題に対して、依頼者の状況や市場の状況、競合他社の動きを調べることで課題を発見し、その解決のために適切な解決策を提案します。
通常のコンサルティングとの大きな違いは、解決策をすべてWebを用いておこなうことでしょう。
Webコンサルティングの中にも様々な手法がありますが、今回は「アクセス解析」「ユーザーの行動分析」「Webサイトの改修」の3つを解説します。
アクセス解析
まずは、アクセス解析です。アクセス解析とは、ホームページなどのWebサイトにどれだけのユーザーがアクセスしたのかを可視化し、分析することを指します。
分析にはユーザーの行動傾向や利用状況、特性に至るまで詳細にデータを収集します。
ホームページなどのWebサイトは作っただけでは、大きな成果には結びつきません。そのため、どのコンテンツが人気なのか、一方でどのコンテンツの人気がないのかなどについて、アクセス数を分析することで可視化します。
そうして得られた結果から、Webサイトの課題を発見し、改善策を考えていく手法です。
ユーザーの行動分析
次に、ユーザー行動分析です。ユーザー行動分析とは、ユーザーがどのようにサイトに流入して、どの段階で離脱をしているのかなど、実際のユーザーの行動について詳細に把握し、Webサイトの改善をしていく手法です。
ユーザー分析には、Webサイト全体やページ単位での分析をおこなうマクロ分析と、一人のユーザーがどのような行動をしているのかを分析するミクロ分析を用いることが大切です。
どちらか一方だけでは、何をどのように改善していくべきなのかを発見することが難しいため、両方の視点を持ち、Webサイト全体を見ていくことが大切です。
Webサイトの改修
3つ目はWebサイトの改修です。アクセス解析とユーザーの行動分析より得られた課題と、その解決策をもとにして、実際にWebサイトを改修していくことが大切です。
Webコンサルティングにおいて、Webサイトの改修は最終段階になるため、そこまでに綿密な解決策を立てておくことが欠かせません。
人気のあるコンテンツはさらに魅力的に、離脱率が高いコンテンツは離脱率を下げるために必要な施策をおこないます。
Webマーケティングとは
Webマーケティングとは、WebサイトやWebサーニスを用いて集客をおこない、商品やサービスの購入を促すものです。
テレビCMや新聞広告などを用いておこなう集客と販売をオンラインでおこなうものと言い換える事もできます。
マーケティングは、より多くの購買活動を促すためのものなので、まずは商品やサービスを認知してもらうことが大切です。
十分に認知されたあとに、顧客のニーズに合ったものを提案していかなければなりません。こうした一連の活動を通して購買活動の促進をおこなうのがWebマーケティングです。
Webマーケティングにも様々な手法がありますが、今回は「SEO対策」「コンテンツマーケティング」「Web広告」の3つを紹介します。
SEO対策
まずはSEO対策です。SEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字をとったもので、直訳すると、「検索エンジン最適化」となります。
具体的には、WebサイトをGoogleなどの検索エンジンに合わせて内容を構成し、伝えたい内容をユーザーに届けられるようにするものを指します。
SEO対策をおこなうことで表示順位が上がり、より多くのユーザーに見てもらうことができたり、検索した際にヒットしやすくなったりします。
それにより目にする機会も増え、購買率の向上にも繋げられる可能性が高まります。
コンテンツマーケティング
次に、コンテンツマーケティングです。コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツをつくり、それを発信することで潜在ユーザーを取り込んでいくものを指します。
潜在ユーザーは見込み顧客とも呼ばれ、一気に販売数を増加させることなどが見込めます。そのため、いかに魅力あるコンテンツマーケティングを展開するのかが大切です。
Web広告
3つ目はWeb広告です。Webページに広告を掲載することにより、より多くのユーザーの目に触れさせることができるため、多くの企業が導入しています。
Web広告は認知度を上げるだけでなく、リンクも貼り付けられるため、そこからWebページへの導線作りにも繋げられます。
マーケティングは課題解決の一つ
マーケティングは課題解決における手法のひとつです。そのためSEO対策やコンテンツマーケティング、Web広告などを活用し、自社が抱える課題を解決するために活用していくことが大切です。
いくつもあるマーケティング手法は、単体で活用しても効果がありますが、複数のものを活用することでより大きな成果を出すことができます。
そのため自社の抱える課題に対し、複数の手法を組み合わせて活用していくと良いでしょう。
まとめ
今回は、コンサルティングの意味とWebコンサルティングについて解説しました。企業が抱える課題の解決には、コンサルティングやWebコンサルティングを活用するとスムーズです。
課題の解決にはいくつもの手法の中から適切なものを選択することも欠かせません。そのために外部のコンサルタントの活用をするのも良いでしょう。
今回の記事を参考に、自社の経営課題の解決に活かしてみてはいかがでしょうか。