企業理念が共感されない?共感を得るために社内外へ浸透させる方法とは

当記事では、企業理念を社内に浸透させる具体的な方法と重要性について解説していきます。

この記事を読むことで、以下の理解が深まります。

  • 企業理念に共感してもらう理由
  • 企業理念に共感してもらうための方法
  • 企業理念を共感してもらうことで得られる効果

もし「社員の定着率を高めたいが、どうしたら良いのか」とお悩みであれば企業理念を浸透させると良いでしょう。

社員に長く在籍してもらい、離職率を下げるためには、社員の会社に対するエンゲージメント(愛着)を高めていくことが有効です。

エンゲージメントを高めるためには、企業理念に共感してもらうことが第一歩だと理解しましょう。


企業理念への共感はなぜ大切?

企業理念への共感はなぜ大切?

企業理念への共感が大切な理由は、主に以下が挙げられます。

  • 共通の価値観を持つ社員同士が集まりやすくなる(=企業に一体感が生まれる)
  • 社員同士のコミュニケーションが良好になりやすい
  • 社員自身が会社に貢献していることや、自己成長を感じやすくなる

つまり、企業理念に共感してもらうことで、社員の価値観の統一、帰属意識の向上が期待できます

社員の会社に対するエンゲージメントを高めることができれば、

  • 会社の苦難を一丸となって乗り越えられる
  • 事業やサービス、商品づくりの質が向上する

などのように、企業としてポジティブな働きが期待できます。


企業理念が共感されない理由

企業理念が共感されない理由

共感されることでより良い組織づくりができる企業理念が、なぜ浸透されないのでしょうか。

主な理由は、以下の4つが挙げられます。

  • そもそも社員が企業理念を理解していない
  • 企業理念が明文化されていない
  • 社内のことをよく知る人物がいない
  • 社内に広報担当がいない

それぞれ詳しく解説します。


①そもそも社員が企業理念を理解していない

企業理念が浸透されていない理由のひとつに、そもそも社員に企業理念をしっかり伝えられていないことが考えられます。

改善策としては、

  • コーポレートサイトに企業理念を載せる
  • 会議や社内イベントを通して発信する
  • 企業理念やビジョンをまとめた冊子を配る
  • 会社の節目などに全社員にメールやチャットツールで発信する

などが挙げられます。

企業理念を浸透させるには、社員が目にする機会を増やしていくことが必要です。

できるだけ定期的に、社員の目に留まるように工夫しながら発信をしていくことで、社員が企業理念を理解してくれるでしょう。


②企業理念が明文化されていない

②企業理念が明文化されていない

「企業理念を明文化する」とは「企業理念を明確に文書として表す」ということです。

企業理念を明文化するには、例えば

  • コーポレートサイトへの掲載
  • 広報活動で社内外への情報発信

していくことです。

企業理念は、企業の存在意義や社会貢献、価値観などを言語化したものです。

その企業理念の中で、創業者の想いを分かりやすく伝えると、より共感してもらいやすくなるでしょう。

企業理念の多くは、コーポレートサイトの一部に掲載されているだけ、という企業も少なくありません。

社員が日々の業務の中でも意識できるように、社内報などを活用して企業理念を明文化し、社員に働きかけていきましょう。


③社内のことをよく知る人物がいない

企業理念を浸透させるためには、定期的な情報発信と同時に、企業理念を体現した社員がいると良いでしょう。

その社員と働くことで、企業理念を理解・共感することができれば「自分もその社員と同じように行動してみよう」と考える社員が増えていきます。

企業理念を人から人へと浸透させることができれば、新入社員が入社した時も、先輩社員を見て企業理念を理解・共感し、仕事に向き合うことができるでしょう。

このように、企業理念を滞りなく社内に浸透させるためには、社内のリーダー層に対して企業理念を体現してもらうようにレクチャーしていくことが望ましいと考えられます。


④社内に広報担当がいない

④社内に広報担当がいない

企業理念を浸透させるには、社内に広報担当というポジションを設けることも有効です。

なぜならインナーブランディングのひとつとして、社内広報による組織づくりを行うことが可能になるからです。

広報というポジションを設けることで、企業理念の浸透に向けてスピード感をもって進めることができます。

企業理念を浸透させるための具体的な広報活動は、

  • 社内報、ポスターの作成、設置
  • オウンドメディアを使って情報発信する
  • 社内イベントを行う(表彰、評価など)

などが挙げられます。

詳しくは後の項目で解説しますが、広報活動を通して、社員が企業理念に触れる機会を増やせば、自然と浸透するでしょう。


企業理念を浸透させ、共感を得るには?

企業理念を浸透させ、共感を得るには?

企業理念を浸透させる具体的な方法は以下が挙げられます。

  • ミッション・ビジョン・バリューを明記する
  • 広報担当のポジションを作る
  • 定期的に経営者や社員インタビューを行う
  • 社内の取り組み、イベント開催

それぞれ詳しく解説します。


①ミッション・ビジョン・バリューを明記する

もし、ミッション・ビジョン・バリューが決まっているのであれば、必ずコーポレートサイトに記載しましょう。

ミッション、ビジョン、バリューを記載することで、社外関係者や既存社員へ認知と理解が促進されやすくなります。

また、経営層がミッション、ビジョン、バリューを語り、体現することで、より一層既存社員へ浸透しやすくなるでしょう。


②広報担当のポジションをつくる

②広報担当のポジションをつくる

広報担当は、社内広報ではより良い組織づくりのための情報発信、社外広報では社外との関係構築や企業のイメージづくりを担います。

そのため、企業の舵をとるポジションと言っても過言ではありません。

広報担当に求められることは、常に会社の動きを把握することです。

企業理念を浸透させるための社内広報を推進する場合は、経営層と同じ水準で自社理解を深め、工夫をこらしたコンテンツを作成し、発信をすることで円滑な社内広報ができるでしょう。


③定期的に経営者や社員インタビューを行う

広報担当が決まったら、経営層や社員にインタビューを実施してみると良いでしょう。

その理由は、企業理念を理解している水準が経営層と社員でかけ離れていないかを知るためです。

まずは、経営層が「どのような想いで企業理念を掲げたのか」についてインタビューしてみましょう。

同様に社員にもインタビューし、企業理念に対する考えを聞いてみましょう。

この社員インタビューでは、経営層の考えにどれだけ近いのか、あるいは離れているのかを知ることができます。

経営層と社員の両方の考えを知ることで、企業理念の浸透度合いを図ることができるでしょう。

インタビューをした結果から、そこまで浸透されていないと判断できれば、まずは企業理念に共感してもらえるような施策を練る必要があります。

詳しくは、こちらの記事で解説しているので参考にしてください。


④社内の取り組み、イベント開催へ

④社内の取り組み、イベント開催へ

企業理念の浸透には、経営者と社員が接点を持てるような社内イベントの開催も有効です。

イベントを通して、会社の雰囲気を互いに再認識できるだけでなく、企業が大切にしている考えや理念を体感できることもあるでしょう。

オウンドメディアや社内報、ポスターで情報を発信するだけでなく、定期的に社内イベントを行うことで、チームや事業部を超えた社員同士の交流や、コミュニケーションの向上にも効果的です。


企業理念が社内外に浸透するとどのような影響があるのか

企業理念が社内外に浸透するとどのような影響があるのか

企業理念の浸透によって得られる効果は、主に以下が挙げられます。

  • 社員が同じ志(こころざし)を持って価値観を共有できる
  • 社員一人ひとりが企業理念に沿った判断、行動ができる

企業理念は、会社の価値観や方向性、指針を認識、確認できるものです。

そのため、分かりやすく、かつ共感を得られる企業理念を掲げることができれば、他社や求職者に「信頼できる企業」として認識されやすくなるでしょう。

「信頼できる企業」として認識されるようになることで、企業のブランドイメージの向上に繋がり、自社に対する愛着も強まります。

それによって、社員は「継続して働きたい」と考え、定着率の向上が期待できます。

社外に向けても企業理念をわかりやすく発信することで、共感した人材を採用することができ、採用ミスマッチを防ぐことにも繋がるでしょう。


まとめ

まとめ

社内に企業理念を浸透させるには、以下の取り組みを行っていきましょう。

  • 広報担当者を決める
  • 経営層、社員にインタビューする
  • 社内に向けた情報発信、イベントを定期的に行っていく
  • 社外に向けた情報発信も定期的に行っていく

企業理念は、社内だけでなく社外にも共感してもらい、浸透させていくことが大切です。

企業理念の浸透を促進させていくことでインナーブランディングができ、社員の定着率の向上だけでなく、採用ミスマッチの防止の効果も期待できます。

企業理念を浸透させるには、社員が身近に感じられるような工夫と発信を意識していきましょう。

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